目次
第1章 変容するスケッチブック
第2章 東と西の陽(ひかり)と陰(かげ)
第3章 機械と科学の狂想曲
第4章 愛と魂の科学革命
第5章 飛翔機械を完成させよ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だるちゃん
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ハレー彗星の到来とともに滅びた、清朝の楽しい視覚芸術を紹介。冒頭の、やたら尖ったピラミッド、人相の悪いスフィンクスの絵から、ぐっと心を掴まれる(《点石斎画法》掲載の呉友如の絵)。遠近法が導入されても、画家は対象によって遠近法の有無を使い分けていた。舶来の品物や動物(e.g.象)には遠近法を使う一方で、中国人や中国のものには相変わらず影も遠近法もなし(ちなみに日本人は影ありの舶来物グループに属する)。方言の統一に加え、漢字では西洋とは戦えないということで考案された奇怪な新文字体系も図版多数で紹介。2024/11/10