内容説明
なぜ今、ミニマル・アートなのか?60年代半ばから70年へかけて、「最小・単一・反復」をもって、アメリカ現代美術の枢軸を形成した、ミニマル・アート。なぜ、ミニマルなのか?その核心は?「美術」を「美術」として遇し、つねに「観る」ことの知覚へ立ち帰りながら「アメリカ美術という神話」の解体へ向けて展開されるスリリングな解読作業。「逸脱」の俊英・千葉成夫による書下し美術評論。
目次
1 何故「ミニマル・アート」か
2 定義をめぐって
3 視点―極限化ということ
4 歴史―1 〔先駆〕
5 歴史―2 〔戦前から戦中へ〕
6 歴史―3 〔抽象表現主義〕
7 歴史―4 〔モノクローム絵画〕
8 ミニマル・アート
9 ミニマル・アートとコンセプチュアル・アート
10 ミニマル・アート以後