内容説明
永く彼の地に暮らした二人の偉大な知性が、絶妙の呼吸で交わすヨーロッパ談議。街を語り人を語り風士を語り…そしていつしか西欧文化のエッセンスがさり気なく告げられる。
目次
1 ヨーロッパの北と南(ヨーロッパの自然;普遍と孤立の混在;言語的島の存在;ゴジックとロマネスク―イール・ド・フランスの役割;ヨーロッパとキリスト教;宗派と文化;北欧三国のヨーロッパへの想い;私にとってのヨーロッパ)
2 トレドとヴェネツィア(トレドの地形;ルネサンス期のトレド;寛大で文化的なイスラム;ヴェネツィア・ドルソ・ドゥーロの住まい;見えないヴェネツィア人;ヴェネツィアと日本―世界で最も変わる町と変わらない町;ヴェネツィアの明と暗;水の都の汚染;ナポレオンとヨーロッパ―近代国家の成立)