内容説明
この対談の中で、二人は、日本人の“内的自己”“外的自己”に分裂した自我構造をキー・コンセプトに、〈幕末史〉〈法意識〉〈家族〉〈父親〉〈母親〉〈和の精神〉〈エディプス・コンプレックス〉〈神〉等を徹底的に比較検討することによって、貿易摩擦をはじめとして、日本人の行動が欧米人にいかなる誤解を引き起こしがちなのか、経済成長は日本人の自我にどのような影響を与えているのか、また海外進出した日本企業の実践する日本的経営なるものが欧米人にどのように受けいれられているのかを論じ、さらにロン・ヤス関係、強迫神経症のアメリカ等にも言及し、日米相互理解のための包括的で独創的な視座を提示している。