出版社内容情報
人気シリーズ「乙女の本棚」第52弾は、文豪・徳田秋聲×イラストレーター・チェリ子のコラボレーション!小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
【目次】
内容説明
私何だか、こういう寂しいところが、かえっていいのよ。望太郎は、山から一輪の百合を持ち帰った。その日から、彼は奇妙な夢を見るようになる。徳田秋聲の名作が、MVイラスト制作をはじめ、現在ではキャラクターデザインや装画など幅広いジャンルにて活動中の大人気イラストレーター・チェリ子によって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第52弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。
著者等紹介
徳田秋聲[トクダシュウセイ]
明治4年(1871年)金沢生まれ。日本の自然主義文学における代表的作家として知られる。泉鏡花とともに、尾崎紅葉の門下であった。1943年死去
チェリ子[チェリコ]
イラストレーター。繊細かつポップに、かわいい”だけ”ではない世界観を描く。MVイラスト制作をはじめ、現在ではキャラクターデザインや装画など幅広いジャンルにて活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
144
白百合の美少女がめっちゃ可愛いすぎる。生きていく環境の重要性と、人類による惨禍·罪悪·悲哀への痛恨が切実に迫りくる、悲しい物語ではある。が、それらを緩和するイラストの美しさよ。2026/05/09
アキ
72
乙女の本棚52作品目。2026年2月発行。このシリーズでは100年以上前の小編を現代のイラストで読めるので、初めて読む作品でも時代を感じずに違和感なく読める。著者の徳田秋聲も初読みだと思う。初出は1902年6月と120年以上前の作品。表紙の少女は白百合の化身。表情からわかるように白百合の苦難の物語。人里にはどこかしこにその土地特有の惨禍や悲哀の歴史を留めている。可憐な白百合の棲む場所は、人跡途絶えた幽寂の地にこそありてなむ。儚く優美な少女のイラストをチェリ子が描いています。乙女の本棚初参加です。2026/04/25
シャコタンブルー
44
徳田秋聲は初読み。「乙女の本棚」で取り上げなければ、おそらく読まない作家の一人だったかも知れない。小説に鮮やかな色彩と悲哀を加味させるイラストが素晴らしい。2026/05/15
ぐうぐう
22
山間の細滝の辺りに首を擡げている白百合を不憫に思い、持ち帰る望太郎。安心できる場所を見つけ、そこに植え直す。その夜、少女の姿をした白百合が枕元に佇み、「あんな汚らわしいところは可厭よ」と嘆く。そこから望太郎と白百合の、安住の地を求める試練が始まる。望太郎がいつしか白百合を「彼女」と呼ぶのに呼応して、チェリ子の画もまた白百合がいつしか少女の姿になっていく。かと思えば、徳田秋聲の描写を常にダイレクトに画にするのではなく、その余白を埋めるようなイメージをさりげに描いているのがいい。(つづく)2026/02/13
kitten
14
乙女ノ本棚より。うわー、全く知らないなあ、これ。作品名すら聞いたことなかった。でも、チェリ子さんの絵の印象が強くて、もうこれにしか見えなくなる。最初から、こういう絵がつくことを前提として書いてるようにすら思える。120年くらいずれてるけど。2026/05/30
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