出版社内容情報
人気シリーズ「乙女の本棚」第36弾は、文豪・坂口安吾×イラストレーター・しきみのコラボレーション!
エッセイとしても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
内容説明
坂口安吾の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られる大人気イラストレーター・しきみによって、鮮やかに現代リミックス。エッセイとしても画集としても楽しめる魅惑の1冊。
著者等紹介
坂口安吾[サカグチアンゴ]
明治39年(1906年)新潟県生まれ。東洋大学文学部印度哲学倫理学科卒。アテネ・フランセにも通う。1955年死去。代表作に『堕落論』、「白痴」などがある
しきみ[シキミ]
イラストレーター。『刀剣乱舞』など、有名オンラインゲームのキャラクターデザインのほか、多くの書籍の装画やファッションブランドとのコラボレーションを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
92
坂口安吾×しきみ。ダークピンクなイラストが哲学的な言い回しの文章にぴったり▽「昔、切支丹が初めて日本に渡来したころ、この愛という語で非常に苦労したという話がある」「ただ、われわれは、めいめいが、めいめいの人生を、せい一ぱいに生きること、それをもって自らだけの真実を悲しく誇り、いたわらなければならないだけだ」しかし人生は由来、あんまり円満多幸なものではない▽バカを恐れたもうな。2023年発行2025/09/22
momogaga
40
坂口安吾のエッセイは好きだ。言葉がスッと頭に入ってくる。私が昭和の人間であるからだろうか。言葉へのこだわりは大事だ。2025/02/22
ぐうぐう
38
恋愛についてのあれこれを綴る、坂口安吾の『恋愛論』。これは、現在の若者にウケるのではないか。愛だの恋だのという概念を整理して展開していく安吾の語りは、そのユーモアもあって、実に楽しく、と同時に膝を打つ。「私たちの小説が、ギリシャの昔から性懲りもなく恋愛を堂々めぐりしているのも、個性が個性自身の解決をする以外に手がないからで、何か、万人に適した規則が有って恋愛を割り切ることができるなら、小説などは書く要もなく、また、小説の存する意味もないのである」(つづく)2023/12/20
Yemi
34
恋愛論。私自身あまり考えたことはないです。恋と愛の違い、言いたいことは同じでも哲学的に語るとこうなると思いました。人は恋愛に満たされる。苦しいことや辛いことも含め、そうかもしれないと思えました。乙女の本棚シリーズ2025/09/29
ヒラP@ehon.gohon
16
絵がついているから読んだような感じの本です。 文豪坂口安吾の恋愛論が、今の人に馴染むかどうかは疑問です。2024/05/13