出版社内容情報
ポピュラー・ミュージック"には、その歴史を語るうえで欠かすことができないさまざまな文化的背景があります。これは"ファッション"という文化においても同様です。
この本では、音楽とファッションが出会い、生まれたムーブメントや流行、そしてアイコニックなアーティストの姿から、現代の問題意識と通底しているトピックスをピックアップしています。
ジェンダー、他者の文化、レイシズムといった現代的な視点で、映画や文学にも接近しながら、音楽とファッションの相互作用を鮮やかに考察。
単なる"音楽とファッションの歴史本"ではない、アクチュアルな問題意識を提示する1冊です。
著者の青野賢一は、株式会社ビームスにてPR、クリエイティブ・ディレクター、〈BEAMS RECORDS〉のディレクターなどを務め、現在は独立し、音楽、ファッション、映画、文学、美術といった文化芸術全般を活動のフィールドに活躍する文筆家/DJ/クリエイティブ・ディレクターです。本書は、これまでにさまざまな媒体で手掛けてきた「音楽」と「ファッション」に関する記事を集め大幅に加筆修正し、書き下ろし原稿を加えたもの。
本書のカバーデザインは、古い雑誌や紙物を素材にハサミと糊を使ってコラージュ作品を生み出すM!DOR!が担当。『VOGUE JAPAN』『装苑』といった雑誌誌面や書籍の装画、またofficial髭男dismやPerfumeといったミュージシャンのアートワークなど、多方面で活躍するコラージュ作家です。
カバーデザイン:M!DOR!(◎https://www.dorimiii.com)
内容説明
ポピュラー・カルチャーの新解釈。ジェンダー、他者の文化、レイシズム―音楽とファッションを中心に、映画や文学にも接近しながら鮮やかに考察しアクチュアルな問題意識を提示する。
目次
第1章 音楽表現とファッション性におけるジェンダー―強調、転倒からパーソナルな領域へ
第2章 “反”と音楽とファッション―反戦/反体制/反大人
第3章 芸術表現における異文化との交流―変わりゆくボーダーライン
第4章 差別との戦い―レイシズムに反発するアート・センス
第5章 美術とスポーツとテクノロジー―拡張されていくアート・センス
第6章 音楽、ファッションと“悪”―不良性と逸脱の魅力
終章
著者等紹介
青野賢一[アオノケンイチ]
1968年東京生まれ。株式会社ビームスにてPR、クリエイティブ・ディレクター、“BEAMS RECORDS”のディレクターなどを務め、2021年に退社、独立する。音楽、ファッション、映画、文学、美術といった文化芸術全般を活動のフィールドに文筆家/DJ/クリエイティブ・ディレクターとして活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。