内容説明
30歳でこの世を去った詩人による生前に刊行された唯一の詩集。中原中也の名作が、アンティークのような不思議な魅力を放つイラストで話題の大人気イラストレーター・まくらくらまによって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第27弾が登場。詩集としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。
著者等紹介
中原中也[ナカハラチュウヤ]
明治40年(1907年)山口県生まれ。東京外国語学校専修科仏語部修了。30歳で亡くなるまでに350篇以上の詩を残し、ランボオなどの翻訳も手がけた
まくらくらま[マクラクラマ]
3月26日生まれの作家。ヨーロッパアンティークが好き。デジタルだけでなく、油絵等のアナログ画材も併用し作品をつくっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
239
やはり「サーカス」の、"幾時代かがありまして 茶色い戦争がありました 幾時代かがありまして 冬は疾風吹きました ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん"が圧倒的です。私はすべての用件を忘れ、この時ばかりはゆるやかに作品を熟読翫味しました。だが、まくらくらまさんによる、シュールでゴシックで不気味な絵の方が強烈で、相対的に中原中也の詩が入りこぬ寂寞がありました。2022/10/09
kinkin
111
若い頃読んだ記憶があるのだが今読んでみると詩がわからない脳になってしまっている。詩だから感じればいいのだけれど、その感じることも鈍くなってきたようだ。年を重ねるのと詩や絵を感じることが薄れるのはふつうのコトなのだろうか?挿絵がいいなあ。図書館本2022/09/12
寂しがり屋の狼さん
71
『乙女の本棚』シリーズ27冊目📚若くしてこの世を去った『中原中也』さんの詩集。挿絵は同シリーズでは初となる『まくらくらま』さん。西洋アンティーク風の挿絵が作品に合っています(◕ᴗ◕✿)サーカスが好き💕2023/04/04
Comit
46
県立図書~「乙女の本棚」~中原中也×まくらくらま~~感傷的に、そして感情的に、世の中に対する無常、失望、厭世が伝わってくる詩集。この『山羊の歌』に含まれる「よごれちまった悲しみに…」というフレーズから始まる詩は、誰もがどこかで耳にした事の詩だと思う。どこかノスタルジックな中原中也の詩と、まくらくらまさんのアンティーク調なイラストの組み合わせがいい塩梅👌✨2022/09/17
たまきら
45
まったくこのシリーズの編集者ったら…わかってるわねえ。私も傾倒しましたよ、このろくでなしの言葉。中学生ごろよく読んでたし、自分でイラストつけたりしましたよ。私と同じようなことをした人が製作スタッフにいそう。「黒猫」ですっかりこのイラストレーターさんが好きになったので、世界観を満喫しました。そう、この真夜中のサーカス感!オカンは楽しみましたが、娘は震え上がっていました。うんうん、怖いよね~ケケケ。2023/12/09
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