内容説明
スタッフ、キャスト総勢20名以上が明かす、永遠の名作誕生の秘密。
目次
1 キャスト編(長野博―現場の熱意みたいなものが画面にも出ていました;吉本多香美―カメラの前もオフシーンも全部同じでいられるような特別な現場;大滝明利―作品は終わっても役づくりは終わらない ほか)
2 スタッフ編(松原信吾―『ウルトラマン』をビデオで撮るのは止そうよ;村石宏實―多分に無茶した部分はあると思うけどやり通した;神澤信一―『ウルトラ』史上におけるアナログからデジタルへの橋渡し的な作品 ほか)
3 プロデューサー編(笈田雅人―魂をぶつけるくらいの脚本じゃないとやらないよ;丸谷嘉彦―ホン打ちから仕上げまで徹底的に付き合った;円谷一夫―『ティガ』を96年にスタートできたことを誇りに思っています)
著者等紹介
八木毅[ヤギタケシ]
早稲田大学シネマ研究会出身。特撮で有名な円谷プロダクションで高野宏一特技監督、満田監督に師事し監督、特技監督、プロデューサーとなる。代表作に『ウルトラマンガイア』『ウルトラQ dark fantasy』など。2007年に独立して現在はフリー。海外の仕事も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
76
放映から25年を経てなお色褪せない「ティガ」。その新たな「ウルトラマン」を創ろうとしたスタッフ・キャストの皆さんの想いや意気込みが、今では亡くなられた方々の分までインタビューや撮影記録を通し心に響いてきました。放映時息子と観ていたティガ、その久しぶりに観たウルトラマンのなんてカッコ良く優しかった事か。ティガと共に光になった息子達に「人は誰でも光になれる」そんな素敵な言葉を与えてくれたウルトラマン。著者の八木監督、番組を創ってくれた皆様に、この本を読んだ感想として心から「ありがとう」と言わせていただきます。2021/12/12
そうたそ
15
★★★☆☆ 「ウルトラマンティガ」は自分の中では、すごく印象的な作品。平成ウルトラマンの中でもやはりトップを飾った作品でもあるし、平成以降のウルトラマンシリーズはこの作品なくしてはない。まさにティガと共に育ったといっても過言ではない自分の幼少時代、大人になって改めて本書のインタビューを読み、また色々と思わされるものがあった。子どもの頃はただ楽しんでみていたものが、大人になった今となっては、すごい作品を見ていたんだと実感。一話から見返したくなってしまった。2022/07/25
*
14
【みんなが自分の核を持つきっかけに】イルマ隊長の言葉に、全てが集約されている。四半世紀前に出会えて良かったと、改めて思います。まだ、光になる道は遠いけど▼自分が、初めてちゃんと観たのは『怪獣動物園』だった記憶。しかしそのロケ地×2が、元々自分と縁深い場所という偶然に心躍る▼さらに『蜃気楼の怪獣』で、幼心に情報統制の恐ろしさ、組織の厳しさ?を知り、『ウルトラの星』ではもう、作り手側に感情移入してしまったんだよな…(はやっ!)▼懐古趣味でなく、もっと奥へ、自分のルーツを掘り下げる読書でした。2021/10/01
qoop
8
25年も経つのに関係者の記憶が鮮明で驚く。円谷プロ関係者ならば久々のウルトラシリーズ制作に賭けた想いの強さが反映されている訳で当然だろう。が、それ以外の俳優やスタッフを惹きつけるだけの魅力が備わっていなければ、こうした内容にはならないのではないか。関わった面々がティガという作品にどれほどの熱意を注いでいたかが分かるようで、ファンとして嬉しかった。あるいはV6解散年に当たった今年でなければ本書のような企画も難しかったのかも知れないな、と。2021/10/20
のらましの
3
ティガは関わるスタッフや演者の想いが最大限につまった作品であることを再認識した。自分の幼少期にちょうどティガが放映されていて、リアルタイムで観れたことをとても幸せに感じた。2021/09/25