内容説明
影と『ドッペルゲンゲル』。私はこの二つに、月夜になれば憑かれるんですよ。満月の夜、療養で訪れた土地の砂浜で私はK君と出会った。梶井基次郎の『Kの昇天』が、美しい空間の色彩構成で叙情的な余韻のある作風で知られ、書籍の装画などで活躍するイラストレーター・しらこによって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第23弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。
著者等紹介
梶井基次郎[カジイモトジロウ]
明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した
しらこ[シラコ]
岐阜県生まれ。大学で建築とデザインの勉強をした後、海外の技法書を読んで風景画と色彩理論を学ぶ。現在は書籍の装画を中心に活動中。青山塾イラストレーション科第21期修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。