乙女の本棚シリーズ<br> Kの昇天

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乙女の本棚シリーズ
Kの昇天

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  • サイズ B5判/ページ数 42p/高さ 18X19cm
  • 商品コード 9784845636648
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

影と『ドッペルゲンゲル』。私はこの二つに、月夜になれば憑かれるんですよ。満月の夜、療養で訪れた土地の砂浜で私はK君と出会った。梶井基次郎の『Kの昇天』が、美しい空間の色彩構成で叙情的な余韻のある作風で知られ、書籍の装画などで活躍するイラストレーター・しらこによって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第23弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。

著者等紹介

梶井基次郎[カジイモトジロウ]
明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した

しらこ[シラコ]
岐阜県生まれ。大学で建築とデザインの勉強をした後、海外の技法書を読んで風景画と色彩理論を学ぶ。現在は書籍の装画を中心に活動中。青山塾イラストレーション科第21期修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

96
梶井基次郎の短編。しらこの絵が幻想的な物語を彩ります。月の影を追いながら、イカルスの墜落を何度も経験しては、月光を遡って昇天することを夢想するK君について語るわたしは、K君の知り合いから溺死した原因は自殺か過失かと尋ねられ、月へ飛翔したためだろうと手紙で答えます。K君もわたしも、まるで浮き世から離れた存在であるかのように感じます。満月の夜は人をそんな狂気に陥れる不思議な力を持っているのでしょうか。今宵も満月です。月が南中する時間帯に海辺を散歩するのはやめておくのが身のためです。2021/11/18

寂しがり屋の狼さん

88
【乙女の本棚】シリーズ23冊目📕梶井基次郎さんは本作2冊目、挿絵は初の『しらこ』さん(◕ᴗ◕✿)31歳の若さで逝去した『梶井基次郎』の作品もこのシリーズを読み続けていなければ出会えなかったと思います。2022/01/10

J D

79
 海、影、ドッペルゲンガー、月、これだけ揃えばもう幻想界のロイヤルストレートフラッシュや!!という感じで幻想的だった。私がK君の死を推理してK君の魂は月に飛翔したと結論付ける感覚が到底思いつかない感覚なので不思議ワールド全開で良かった。なんだか、美しく、そうだったらいいなと思える作品だった。挿し絵がかなり作品の理解を助けてくれた。2025/01/18

たまきら

49
乙女の本棚シリーズを楽しませてもらっているけれど、現在の所とても不満なのは、いつまでたっても男性作家ばかりが紹介されていることでしょうか。しかもどこかホモソーシャルというか、男子高出身の成績優秀者ばかりが描いた頭の中だけで作り出された文が多くて…いや、いいんですけどね、なんだか「男が理想とする乙女」が鼻につき始めたのかなあ…。この文章を読みながら、ぐるぐるとそんな感情を持て余しました。2024/01/07

キジネコ

41
幻想譚『それは「気配」の域を越えて「見えるもの」の領分に入って来るのです。影と「ドッペルゲンゲル」私は この二つに、月夜になれば憑かれるんですよ。』とKが云います。影がKを、彼の命を奪ったとも。しかし月光の浜景、己の影と踊る様なKに出会うてしまう描写が実に生な感触を伴って読者の実感を導きます。青空文庫も読み返してみたら全文使われていました。絵は物語の世界観を大きく拡張する事に成功しています 素晴らしい作品。満月の光が静かに降り注ぐ海岸の情景が目に見えるんです。潮騒が遠く近く、読者は夢幻の世界に誘われます。2024/04/17

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