内容説明
とにかく面白い本を、国・言語にかかわらずひたすら読みまくる。そしてその本について書きまくる。これは、そんな「狂喜の読み屋」の戦いの記録だ。現代日本の最重要翻訳家・都甲幸治。彼の膨大な原稿から厳選したベスト書評集。村上春樹『騎士団長殺し』についての書き下ろし書評も掲載。世界文学の今を知るための、最新ブックガイドが登場。
目次
第1章 2015年以降の読書日記
第2章 日本、アメリカ、そして(語りかけてくる言葉―村上春樹『騎士団長殺し』;閉じた家、開いた家―坂口恭平の小説;ラテンアメリカを引き継ぐ―ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』と北米の魔術的リアリズム ほか)
第3章 世界文学をひたすら読む(涙の擁護―舌津智之『抒情するアメリカ‐モダニズム文学の明滅』;英語の中の東欧系文学;死の帝国―ロベルト・ボラーニョ『第三帝国』 ほか)
第4章 英語を生きる(英語を生きる;トランプと人種差別―南北アメリカ文学に見る排除;前山君のこと)
第5章 僕の好きな翻訳文学40冊
著者等紹介
都甲幸治[トコウコウジ]
1969年福岡県生まれ。翻訳家、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
54
書評集。斜め読みした箇所多し。村上春樹は思い入れがないためパス。クヌート・ハムスンというノルウェーのノーベル賞作家を初めて知った。ナチス賛美したせいであまり語られることがなかったとか。さっそく作品を一つ注文。2023/01/02
ベイマックス
48
図書館本。有名な古典的な作品の解説ではなく、あくまで筆者の感想がメイン。また、そこが面白かった。また、読みたい本が増えてしまう。でも、時代小説と海外小説って苦手なんですよね。時代背景や物の固有名詞が気になって物語が入ってきにくいと云うのと、人物名が把握出来ない😢 英語が大苦手から、カタカナも苦手に(笑)2020/06/21
ヘラジカ
32
目次に書かれている作品で読んだことある本は2冊。意外や意外、海外文学ではなく『騎士団長殺し』と『世界はゴ冗談』だった。翻訳小説は最新を結構追っている気だったのに、紹介されている作品の大半は未読。まだまだだなあ。例によって物語の革新に触れていそうな箇所は読み飛ばしているので、作品を読み終えたらまた読み直そうと思う。読みたい本目白押しでリストが膨れ上がってしまった。(2017・67)2017/10/13
ai
19
韓国文学に興味わいた。読書日記と僕の好きな翻訳文学40冊みたいに、少ない文字数でまとめられてるのありがたい…。読みたい本の登録がたくさん増えた。2018/02/25
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
13
読みたい本が増えた。村上春樹『騎士団長殺し』の考察が面白かった。2020/08/17