内容説明
珠玉の作品集。
目次
春
夏
秋
冬
著者等紹介
中原淳一[ナカハラジュンイチ]
1913‐1983。香川県生まれ。幼少時より絵や造形に才能を示し、18歳のときに趣味で作ったフランス人形が認められ東京の百貨店で個展を開催。それがきっかけで雑誌「少女の友」の挿絵、口絵、表紙絵、付録等を手がけるようになり、一世を風靡する人気画家となる。第二次世界大戦後は、女性に夢と希望を与え、賢く美しい女性になってほしいとの理想に燃え、自身で雑誌「それいゆ」(1946年)「ひまわり」(1947年)「ジュニアそれいゆ」(1954年)「女の部屋」(1970年)を相次いで創刊。編集長として女性誌の基礎を作っただけでなく、イラストレーター、ファッションデザイナー、スタイリスト、インテリアデザイナーなど多彩な才能を発輝、その全ての分野において現代につながる先駆的な存在となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆー。
29
「ときどき中原淳一のイラストを眺め入りたくなる。歌舞伎役者の坂東玉三郎さんが演ずる際に顔の角度を重視すると何かの番組で言ってて、この四季のイラストレーションも色彩プラス顔の角度で見せ方を工夫していた。」2021/04/05
ノラ
4
私の大好きな中原淳一さん。センスあふれる一冊です。何時間でも眺めていたい、そんな気分にさせてくれます。2016/08/18
の
3
「それいゆ」「ひまわり」などで活躍した天才イラストレーター、中原淳一の世界を「季節」をテーマに再構成した1冊。彼の膨大な作品のなかから、季節に関するイラストと文章を選りすぐってオールカラーで80点以上掲載。大戦後の、女性に夢と希望を与え、賢く美しい女性になってほしいとの理想から生み出された女性誌と、四季にまつわる絵と文章で表わされた季節の美しさは、それぞれが持つ空気感を、情景や衣服として描き、一つの言葉にする点で交差している。現在の女性誌が季節をテーマにしているのも、ナチュラルな美の表現方法なのか。2016/05/17
kuu
0
表紙の絵(蝶々夫人)ですが、中のページの方が趣深いのでぜひ見てほしい。発色が鮮やかで息を呑む迫力があり、これが絶筆だと言うのも頷ける。こういう本に親しむ心の余裕、常に持っていたい。2018/04/13
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- 和書
- 社運 小学館文庫