内容説明
アジアの片隅でドーナツ盤が土に還るとき、ソノシートはフニャフニャと融け出し、ミスター・ブーのサントラがいたいけなキッズたちを刺激する。アンノウンな音楽家の足跡を求め、GPS片手にインターネットの秘境をかきわけたなら、シモキタの老舗レコード屋の壁は崩れ、フロアがひとつになる。今日もひたすらヨカレコ探して、ハンターたちがチクニの果てまでオン・ザ・ラン…待望のシリーズ第二弾。
目次
はじめに ワン・アンド・オンリー・レコーズへようこそ。
モア・レコード・バイヤーズ・ダイアリー―“SOUL CLAP”version
女のソノ。
常盤響の考える亜モノ―そしてすべての音楽はソフトロックである。
何もなくても、何か買う―若きレコード・ディガー、馬場正道の東南アジア猟盤日記。
良いMONOもとめて三千里
フラッシュ・ディスク・ランチとその広告
VINYL FUNCLUB―グラスゴー周辺の音楽家と中古レコード
PEANUTS RECORDS DIARY
著者等紹介
ミズモトアキラ[ミズモトアキラ]
1969年7月1日、愛媛県松山市生まれ。テキスト、グラフィック・デザイン、音楽、映像、写真などを多角的に扱うエディターとして、またTV番組やトークショウの企画/MCとしても精力的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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toshokan-no-hito
3
ここに出てくる単語の半分以上が未知なるもの。世の中はまだまだ広い。とはいえ私もアナログレコードを渉猟していた頃が懐かしい。あの情熱は何だったのだろう。利益を顧みない部分はどんな商売にも不可欠、という言葉がとても心に残った。何でもそうだと思う。2012/10/25
クローカ
2
タイトル通り、としか言いようのない読み物でした。時代遅れのアナログ盤に魅せられた人々の生き様を切り取り、貼り合わせたかのような、素晴らしくも業の深い世界が垣間見える一冊。ヴァイナルの溝に記録されているのは音だけではなく、時代の空気であったり、人との繋がりだったりもする、なんて言うとちょっとキザでしょうか。決して踏み込みたいとは思いませんが(苦笑)、少しだけ憧れてしまう世界のお話でした。読んで良かったです。2011/07/16
readtuktuk
1
図書館で「なんとか(忘れてしまった)の趣味の本」というようなコーナーにあって手に取りました。少し読み始めて奥付を見たら2011年5月発行。ああ、この本はどんな運命を辿ったのだろう。あの頃、こういう本を楽しむ余裕なんて全然なかったなあ。2018年版も読みたい。2018/05/12
shunkichi
1
H図書館。楽しかった。途中にでてきた「結局、駆け引きじゃ得をしないんです」という言葉に少し襟をただす。いやあ、こういう楽しみの本で、そういうことがでてくるとは思わなかったけど、良い話だった。2012/07/08
ことり
1
あなたの知らない世界・・・ならぬわたしの知らない世界。それだけに楽しめました。少々憧れますが軽々しく踏み入れたら最後、ハマりそうで怖いのでやめておきます。2011/08/07