内容説明
千葉県は戦後70年、ゼロからの復興により、全国有数の京葉工業地域の開発、日本の空の玄関口・成田国際空港の開港、テーマパークの王様・東京ディズニーランドの開園など、めざましい発展を遂げてきた。一方、大規模な開発は公害や住民との軋轢など多くの負の遺産も残した。晩年を関宿町(現在の野田市関宿町)で過ごした終戦の立役者の一人、宰相鈴木貫太郎が、うわごとのように発した最期の言葉は「永遠の平和」だったという。本書は千葉の戦後の歩みを振り返り、その魅力を再発見しつつ、平和についてあらためて考える。
目次
永遠の平和―「原点」の三人
大田中将の遺言―家族が映す憲法と沖縄
市川赤レンガ物語―軍都の歴史、無言で見守る
九十九里の「赤とんぼ」―米軍におびえた漁師町
小さな拳―成田闘争の少年行動隊
白球の王国・銚子―復興、にぎわい、そして低迷する街
幸水と二十世紀―戦火越え、梨づくり守る
浦安かれ―豊饒の海の変遷
東京大学第二工学部―「戦犯学部」といわれて
「里の秋」の願い―伝えたいのは家族の平和
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