内容説明
奇書『西遊記』のなかを右に左に駈けめぐる珍獣・奇獣たち。この不思議の国に踏みこんで、動物学の観察と考証で妖怪変化の正体を解き明かした痛快エッセイ。
目次
１ 美猴王・斉天大聖孫悟空
２ 天蓬元帥猪剛鬣・悟能八戒
３ 深沙王・捲簾大将沙悟浄
４嶌八部天龍・玉龍三太子の白馬
５ 冥界・水簾洞・天竺の分類学
６ 釈迦如来による真猿亜目の講義
７ 孫大聖の六人の義兄弟
８ 二郎真君ｖｓ．悟空―化けくらべの動物学
９ 平天大聖・牛魔王とその一家
１０ 通天河を泳ぎまわる金魚―霊感大王の魚類学
１１ 仏母大孔雀明王の由来
１２ 七人の女怪と百眼魔君―盤糸洞の昆虫学
１３ 観世音菩薩の金毛〓とは何ものか
１４ 地湧夫人・金鼻白毛老鼠精
１５ 如来も観音も閉口する琵琶洞の女怪
１６ 悟空はかつて羅刹女と結婚した！？
１７ 玉兎の怨み―一寸の虫にも五分の魂
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RYOU_tw4
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著者の実吉達郎氏は動物学者であって中国文学者じゃあない。動物学者としての目線と知識から大好きな西遊記を読み解いてしまおうという本だ。イキイキと、かつ楽しんで書かれているのが読者に伝わってきて、読んでる方も楽しく嬉しくなってくる。ただ、古い本だというのも事実。もっと新しい「中国の鬼神」をお勧めしておこう。取り上げるキャラクターの数がこの本よりも多いので一人（一柱と言ったほうがいいのかな？）あたりの解説量は減るが、同じような解説がある。2014/02/27
1977年から
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1993年
wm_09
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西遊記が好きなんだなあということは伝わる。しかし、特筆すべきことはなし。（清）2010/07/29
