内容説明
労災保険制度は、業務上及び通勤途上の負傷、疾病、障害又は死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため必要な保険給付等を行うものですが、この目的を達成するために必要となる費用は、事業主の拠出する保険料によって賄われています。この保険料は、労働者に支払った賃金総額に、「事業の種類」ごとの災害率等に応じて定められている労災保険率を乗じて算定されることとなっています。個々の事業がどの「事業の種類」に該当するかということは、事業主にとっては保険料負担の公平化という観点から極めて重要なこととなります。しかし、林業及び建設業においては、その事業の多様性から、他の事業と比較し、事業の種類の決定方法、保険料の算出方法等において複雑な面があります。本書はこうした趣旨から、林業及び建設業に焦点を絞り、事業の種類の決定方法を中心に労災保険の保険料の算出に関する事項をわかりやすく解説したものです。
目次
第1章 保険料及び保険料率(保険料;保険料率)
第2章 事業の単位(概説;関連通達)
第3章 事業細目と保険料率の適用(概説;林業の事業細目の解説;林業の事業細目と適用関係通達;建設事業の事業細目の解説;建設事業の事業細目と適用関係通達)
第4章 労務費率と工事用物(概説;関連通達)
第5章 メリット制
附録