出版社内容情報
昨年の都知事選、兵庫県知事選とSNSを使って対立候補のフェイク情報を拡散したり、二頭立て選挙と称して他候補支援のための立候補をするなど、公職選挙法の不備を突いた選挙が展開され、民意が歪められ、自殺者も出るなど社会的な問題となった。その主役たちの正体を明らかにする。
内容説明
いま必要なのは「だまされない力」だ!誰にだまされてはだめなのか。玉木雄一郎であり、立花孝志であり、斎藤元彦であり、石丸伸二である。インスタントに判断しないこと、考えて判断することのために本書を提供する。
目次
玉木雄一郎、斎藤元彦、石丸伸二の解剖(「ニセ者」で「バカ者」の玉木雄一郎;ヤクザと半グレに推された斎藤元彦 ほか)
いかがわしい者たち(すり寄りと排除の政治家―小池百合子;かつて「ミイラ化」計画も 池田大作 ほか)
佐高信の視点(山田太一への追悼謝辞;譲れない一線 ほか)
筆刀両断日記(「佐高信評伝選」全七巻完結―[二〇二三年一〇月];石橋湛山と田中角栄―[二〇二三年一一月] ほか)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、評論家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Qfwfq
4
特定の新聞社の記者を会見から排除。あの極右政党なら、さもありなんな出来事だったのだけれど、その排除が多くの記者の目前で為されたにも拘らず、彼らから一切の抗議の声はなかったという。そんな状況下、ひとり気を吐く御年80歳の爺さん、否、万年青年が佐高信氏だ。彼の発言すべてに賛同する訳ではないけれど、ウムと頷く事数十度。テレビ(流動食)ばかり見て本(固形食)を読まないと思考の咀嚼能力が発達しない。SNSはより一層咀嚼力を衰えさせたと物申す。そのSNSを駆使する表題の輩たち。彼らに抗うべく、有意義な時評であった。2025/07/31
Akio Kudo
4
★★★★ 久しぶりに読んだ佐高信。毒舌の切り口は流石 2025/05/14
ゆうろう
0
佐高信氏の直近時評集。思わず頷く箇所多し!P18.そもそもこの国では「疑う」ことの価値が低い。P21.知性はチガイがわかることから生まれる。P113.政治家にはやはり理想を追う姿勢が欲しい。P198.軍備を拡大すれば平和が守れるなどというのは片思いの幻想、等々…。特にP97.護憲を左と呼びかねないおそまつさ、に唸らされた。そもそも憲法を遵守するのは国民として当然であり、その姿勢を左呼ばわりするのは確かにおかしな話だと思う。護憲はごく普通の概念であり、改憲を主張する連中の胡散臭さを見抜いて行かねば…。 2025/06/24
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