出版社内容情報
集団的な労働関係から個別的な労働関係までの視点と、新たな働き方やそれに伴う企業のあり方の2つの視点から、現代における労働の諸課題について考察する。日本労働弁護団所属弁護士が今日の裁判の成果および今後の課題を、労働法研究者が法律領域おける現代的課題を明らかにする。
内容説明
集団的な労働問題と個別的な労働問題をめぐる新たな視点、新しい働き方や企業のあり方に関する課題について、労働弁護士と労働法研究者が明らかにする。
目次
第1部 集団的労働関係における現代的課題(集団的労使関係から個別的労使関係との並行の時代へ;非組合員について考える ほか)
第2部 個別的労働関係における現代的課題(「個人の尊厳」と労働法;男女賃金差別事件のこれまでの裁判例と今後の課題 ほか)
第3部 新たな働き方と労働法における現代的課題(フリーランス保護法の比較法的考察―その構造と課題―;フードデリバリーの配達員の労組法上の労働者性 ほか)
第4部 企業のあり方と労働法における現代的課題(再建型倒産手続における労働債権の処遇―企業年金の拠出と給付を中心に―;人権デューディリジェンスをめぐる解釈と諸外国の立法についての覚書き ほか)
徳住堅治弁護士との思い出