出版社内容情報
人手不足のため深夜営業を中止し24時間年中無休営業の過酷さを訴えたコンビニ店の元オーナーに対し、コンビニ本部は「顧客からのクレームが異常に多い」などを理由にフランチャイズ契約の解除を通告。納品を停止して閉店に追い込んだ事件の社会的問題点を明らかにしする。裁判では敗訴したが、経産省も営業時間の裁量を与えることを業界に求めるなどの変化をもたらした事件を描く。
目次
第1章 「24時間営業」を問う裁判でオーナー敗訴
第2章 セブン本部に異議を唱えるまでの苦難
第3章 時短営業への挑戦と支援の広がり
第4章 規制に動き出した公取委、経産省だが
第5章 世論の批判で態度一変、セブンが店舗を盗撮
第6章 異常な人格攻撃と弁護団の反撃
第7章 証人尋問でセブンを追いつめる
第8章 セブンの主張を鵜呑みにした地裁判決
第9章 一審よりひどい高裁判決と最高裁の追認
第10章 コンビニは「社会インフラ」なのか
著者等紹介
村上恭介[ムラカミキョウスケ]
ジャーナリスト。1951年生まれ。主に労働問題を報道する連合通信社の記者を経て、2001年からフリー。「大阪路上生活報告―拡散する経済難民」で週刊金曜日ルポルタージュ大賞報告文学賞を受賞
斎藤貴男[サイトウタカオ]
ジャーナリスト。1958年生まれ。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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