出版社内容情報
いま自民党が、裏金事件、派閥政治、世襲、統一協会問題で国民・有権者から厳しく批判されている。自民党、日本政治の劣化の根源には小選挙区制度がある。民意が正しく反映されずに一党支配が続き、党内では権力の集中によって議員の活発な活動を阻害する現在の選挙制度を変えることが求められている。政権交代が起き、民意を反映させやすい穏健な多党制の実現が可能な中選挙区連記制を具体的に示す。
内容説明
なぜ、経済の劣化、社会の劣化、家庭の劣化に有効な対応が出来ない政治になってしまったのか!?政治家の劣化を生んだ小選挙区制度の欠陥を明らかにし、政治の大転換を促す新たな選挙制度を提言する!
目次
1 自民党の立ち往生(裏金問題の根は深い;整っている公的な支援 ほか)
2 時代が求める優れた指導者(指導者の劣化;強力な日本の首相権限)
3 中選挙区連記制の提唱(一瞬にして決まった現行制度;現行衆議院選挙制度の欠陥;中選挙区連記制の提案)
4 日本政治への論跡 二〇一九‐二三年(今も生きる新党さきがけの五つの理念―争点なき参院選だからこそ、あらためて吟味してみたい各党の政治理念(二〇一九年七月一二日)
福島原発事故、東電よりも罪が重い原子力行政―東電旧経営陣無罪判決を見て感じた裁判が焦点を当てきれていない論点(二〇一九年九月二六日) ほか)
著者等紹介
田中秀征[タナカシュウセイ]
1940年長野県生まれ。福山大学経済学部教授を経て、客員教授、石橋湛山記念財団理事、「さきがけ塾」塾長。東京大学文学部西洋史学科、北海道大学法学部卒業。83年に衆議院議員初当選。93年6月に新党さきがけを結成し代表代行。細川護煕政権の首相特別補佐。第一次橋本龍太郎内閣で国務大臣・経済企画庁長官などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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