出版社内容情報
足尾銅山暴動を中心に、日本の鉱山労働に関する6本の論文を収録。また、単行書として刊行されるもすでに絶版となった『足尾暴動の史的分析――鉱山労働者の社会史』(第12回労働関係図書優秀賞受賞)をあえて本巻に再録。
目次
1 足尾暴動の史的分析―鉱山労働者の社会史(暴動の舞台・足尾銅山;足尾暴動の主体的条件―「原子化された労働者」説批判;飯場制度の史的分析―“出稼型”論に対する一批判;足尾銅山における労働条件の史的分析;総括と展望―労働史研究の現時点確認のために)
2 鉱業労働史研究(足尾暴動の基礎過程―「出稼型」論に対する一批判;明治40年の足尾暴動について;鉱山労働運動小史;「足尾暴動の基礎過程」再論;全国坑夫組合の組織と活動)
3 1880年代の鉱山労働者数―明治前期産業統計の吟味(1880年代の鉱業労働者数に関する通説;鉱山労働者数に関する新資料;1881年における鉱山労働者の地方別分布;「会社種類別」表における職工数の吟味)
著者等紹介
二村一夫[ニムラカズオ]
法政大学名誉教授。法政大学大原社会問題研究所名誉研究員。1934年長野県生まれ。1956年東京大学文学部国史学科卒業。1958年法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了。法政大学法学部助手、60年から東邦大学で専任講師、のち助教授(~67年)、67年から99年まで法政大学大原社会問題研究所専任研究員。この間、76年から英国ウォーリック大学社会史研究センター訪問研究員、のち名誉研究員、77年から米国のハーバード大学、ミシガン大学の各日本研究所訪問研究員、カリフォルニア大学バークレー校の日本研究所訪問研究員。99年に定年により法政大学を退職後、2001年から米国ハーバード大学エンチェン研究所招聘研究員(~02年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。