出版社内容情報
没後70年。出身地の石巻市に顕彰碑が建てられ、韓国、台湾でもその活動が称えれている弁護士・布施辰治。「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」を掲げ、民衆とともに権力とぬいた布施辰治はどう語り継がれ、これから語り継いでいくべきか。
内容説明
国境と時代を越え民衆の人権擁護の活動が顕彰されている布施辰治。戦争、環境破壊、格差の拡大…人権が深刻な危機に直面している今日、その活動はどう語り継がれ、語り継いでゆくべきか。
目次
1 「布施辰治語り継ぎ」と私(大学在職中と退職後;「布施語り継ぎ」への使命感;「布施語り継ぎ」使命感の実行へ)
2 布施辰治関係資料を訪ねて
3 「布施辰治語り継ぎ」の百有余年(時期区分について;没後)
4 石巻市民の布施顕彰運動―櫻井清助の生きざまを中心に(はじめに―段ボールの重み;市民の会結成から顕彰碑建立まで;櫻井清助と布施辰治資料研究準備会;東日本大震災と顕彰運動の再出発;これから「土」と「種」)
著者等紹介
森正[モリタダシ]
1942年3月、和歌山県新宮市に生まれる。中央大学法学部をへて名古屋大学大学院法学研究科博士課程中途退学。名古屋市立女子短期大学、名古屋市立大学に勤務する(1969~2003年)。イギリス憲法研究の途上、三〇代前半に戦前日本の在野法曹の先進的群像に関心を抱き、群像中の象徴的存在だった布施辰治の研究・啓蒙に従事している。現在、名古屋市立大学名誉教授
黒田大介[クロダダイスケ]
1972年8月、宮城県石巻市に生まれる。岩手大学大学院修了。1998年岩手日報社入社。2023年から編集委員室副室長兼論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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