出版社内容情報
近代日本の始まりから現在まで、一人の人間として時代と格闘した政治家、文化人、財界人、そして在野の傑物を描いた評伝集。第5巻は、歴史を動かしたのは一人の英雄か庶民か、歴史小説家の司馬遼太郎と藤沢周平の違い、勝者であり敗者でもあった西郷隆盛の生涯を描く。各作品に著者自身による書き下ろし解題を付す。
内容説明
市井に生きる名もない者を、命を愛おしみ力を尽くして生きることを描いた藤沢周平と、歴史の転換点における英雄を、死を美として描いた司馬遼太郎。明治維新を成し遂げた歴史の勝者であり、西南戦争で自刃した敗者でもあった西郷隆盛。一人の英雄か庶民か、歴史を動かしたのは誰かを問う。
目次
司馬遼太郎と藤沢周平
解題 悪を描いた藤沢周平と描けなかった司馬遼太郎
西郷隆盛伝説
解題 左翼からも好かれる西郷隆盛の多面性
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、評論家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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