内容説明
ドイツでは被保険者自身が保険者を自由に選択できるため各保険者は被保険者の獲得を巡り競争関係にある。はたしてその競争は有益なのか。連帯を重視する医療保険において公平かつ効果的な競争を実現するためのドイツの取り組みを明らかにする。
目次
第1章 競争の制度的基盤
第2章 ドイツにおける政策選択
第3章 疾病金庫間の競争
第4章 公平な競争条件の整備―リスク構造調整
第5章 給付に関する競争
第6章 公的医療保険と民間医療保険との競争
第7章 連帯原理とEU競争法の適用
第8章 公正で自由な競争の確保―ドイツ競争法との関係
第9章 連帯的競争秩序の構築
著者等紹介
松本勝明[マツモトカツアキ]
熊本学園大学教授。博士(法学)。1980年京都大学経済学部卒業、厚生省入省。在独日本大使館一等書記官、千葉大学助教授、厚生省福祉人材確保対策室長、マックス・プランク外国・国際社会法研究所招聘研究者、一橋大学教授、国立社会保障・人口問題研究所政策研究調整官、北海道大学教授などを経て、2016年から現職。社会保障の国際比較を中心に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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