内容説明
まったなし!海のプラごみ汚染。このままでは2050年に海の魚の重量を上回るともいわれるプラスチックごみ。いま、世界がもっとも注目する環境問題がよくわかる!
目次
はじめに―世界はとても困っている
1 プラスチックってなんだ?―使うと便利、でも、ごみになると困りもの
2 プラスチックはなくならない―自然にかえらず、残り続ける
3 新たな大問題が起きている!―生態系をこわすマイクロプラスチック
4 海のプラスチックごみを減らすために―できることからやってみよう
著者等紹介
保坂直紀[ホサカナオキ]
東京大学理学部地球物理学科卒業。同大大学院で海洋物理学を専攻。1985年読売新聞社に入社。おもに科学報道にたずさわる。2010年に東京工業大学で博士(学術)を取得。2017年まで東京大学海洋アライアンス上席主幹研究員。現在はサイエンスライターとして、海洋や気象、環境問題などをテーマに執筆をおこなっている。気象予報士の資格も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
88
子供向け環境啓蒙書。巻頭にプラ製のあみがからまったウミガメ、ポリ袋がからみついた鳥、死んだクジラのおなかから見つかった大量のビニール袋の写真[はじめに]世界はとても困っている[1.プラスチックってなんだ]どれくらいつくられているか[2.プラスチックはなくならない]種類や性質について[3.新たな大問題が起きている!]マイクロプラスチック。食物連鎖[4.海のプラスチックごみを減らすために]2018年G7「海洋プラスチック憲章」日本と米国は署名しなかった。生分解性プラスチック▽おすすめ本用に確認読み。良本2022/10/03
chiaki
46
どこか他人事のようだったけど近隣スーパーでレジ袋が有料化され初めて海洋プラスチック問題を身近に。今やプラスチックは便利さを求める私たちの生活と深く結びついていて、切っても切り離せない。その問題を考えることは、暮らしや社会の仕組みとも密接に関わっていて一筋縄に解決することは難しい。一方で、マイクロプラスチックが食物連鎖に加わり、多くの生きものを傷付け生態系を壊しているという現実。一人一人が意識を持って環境保全に取り組まなければと痛切に感じます。ポップな装丁のイメージを覆す、巻頭写真ページに衝撃を受けました。2020/02/13
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
子供の自由研究の参考文献。プラスチックゴミによる海洋汚染について分かりやすく書かれている。2050年の海は魚よりプラスチックゴミが上回ると言われている。この本以外にも色々プラスチックゴミについて調べたが、日本の対応の遅れには辟易する。まずは個人で出来る事をしないと取り返しのつかない事になるでしょう。世の中、プラスチック製品が多すぎ。2019/09/09
のぶのぶ
35
仕事本。プラスチックは、分解されず、いつまでも残り続ける。細かくなっても残り、海に漂っている。それが巡りに巡り、人間の体へ。人間の体へ戻るときには、かなり小さくなっているが、クジラや鳥、亀などのレジ袋や網などの悪影響は大きい。使用料を減らす、きちんと捨てる、リサイクルの仕組作りが大切。熱源へのリサイクルは温暖化に繋がるので、やはり使用料を減らすが一番なのだろう。多くの人が意識して、放ったらかしにしないこと、ポイ捨ても使用減も。レジ袋も100円ぐらいにし、環境のための財源にするといいのかなあ。2020/07/24
RX78
25
マイクロプラスチックがなぜいけないか、とてもわかりやすくまとめられています。2021/08/07