内容説明
ぼくらの川がちょっとおかしいゾ。アロワナ、ピラニア、グッピー、プレコ…日本の川に捨てられる、外国の魚(いのち)たち。
目次
1 いるはずのない魚たち
2 おさかなポスト誕生
3 死の川、多摩川
4 そして、いのちが戻ってきた
5 未来への流れ
著者等紹介
山崎充哲[ヤマサキミツアキ]
1959(昭和34)年、神奈川県川崎市生まれ。自然環境調査コンサルタント。外来種問題が深刻な多摩川で、NPO法人おさかなポストの会を創設し、飼い主に捨てられた魚を保護する活動をおこなっている。「川を知ることが川をよくすること」との思いから、子どもを対象にした川遊び教室、環境紙芝居、移動水族館などにも熱心に取り組んでいる。TBS『どうぶつ奇想天外!』などテレビにも多数出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もとむ
28
素晴らしい良書!児童書だけど大人こそ読むべし!外来種問題や環境問題等が実にわかりやすい!著書の山崎さんが運営する、飼えなくなった魚たちを引き取る「おさかなポスト」の存在と、里親探しの実情…決して保護犬や保護猫だけでなく、すべての命は尊い。「犬は食べないけど牛は食べる。インコは食べないけど鶏は食べる。どの命を奪うかは人間の身勝手。ならばすべての命は残すことなく、せめて完食しよう。それが命に対する礼儀」そうだよね。高度成長期に生活排水で、一度は死の川になった多摩川が、下水処理場によって復活を遂げたのも感動的✨2025/02/24
seraphim
27
私は多摩川の支流が流れる町に住んでいる。多摩川が綺麗なったのは知っていたが、そんなに外来種の魚や亀などが棲息しているとは知らなかった。無関心とは本当に恐ろしいことだ。命について、環境についてをもっと意識したい。2016/05/14
ぐっち
25
息子の朝読書用に貸したら読みおわったそうなので、自分も再読。家族で一番話題に上ったのは、昔のアワアワの多摩川の写真。うちの子も、上は奥多摩から下は河口付近まで、多摩川は身近な川なので、興味を持って読んだ様子。そういえば何年か前に息子が「カメを飼いたい」と言いだしたので検索したら、「カメは長生きなので、一生(←人間の)世話する覚悟で!」と書いてあってドン引きでやめたのだけど、うっかり飼ってたらおさかなポストのお世話になっていたかも?あれこれ身近な話題で興味深い。2016/06/11
Yamasaki Mitsuak
23
良い子を育てる良い川が多摩川であってほしいと思っています。 水は命の源です。 外来種だからと殺されても良い命はありません。 外来種は川から取り上げてペットとして第二の人生?を過ごせたら良いなと思います。 6年生の道徳の教科書に掲載されています。 多くの子どもたちに命の大切さを伝えられたらうれしいです。2012/03/10
ぐっち
16
ピラニア・アロワナ・グッピー・・・えっ多摩川で釣れるの??子供とパパが多摩川で何度か釣りをしたことがあるので、身近な感じで読みました。タイトルの「タマゾン川」はいいネーミングだと思います。著者の山崎さんは、おさかなポストというものを運営しているそうで、実際に川を守るために行動していらっしゃる話がとても興味深かったです。家庭からお湯を流しているのが多摩川によくないとは知らなかった。とりあえず温度を少し下げるところから始めたい。2012/09/08