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内容説明
日本を揺るがしたあのスクープはどのようにうまれたのか。新聞記者たちの地道な取材が「権力の壁」を打ち破る!スクープの舞台裏を語る迫真の証言集。
目次
1 政治権力に斬りこむ―山本博氏(元朝日新聞記者)に聞く
2 外交機密をえぐり出す―前泊博盛氏(前琉球新報論説委員長・沖縄国際大学教授)に聞く
3 地方権力に挑む―依光隆明氏(元高知新聞社会部長・朝日新聞特別報道センター長)に聞く
4 捜査当局の闇を暴く―板橋洋佳氏(元下野新聞記者・朝日新聞記者)に聞く
権力監視の深層―取材現場をくぐり抜けて
調査報道とは何か―「権力監視」と「社会的弱者の視点」
著者等紹介
高田昌幸[タカダマサユキ]
ジャーナリスト。1960年高知県生まれ。法政大学卒業後、北海道新聞社入社。報道本部次長、ロンドン支局長などを務める。北海道警察の裏金問題報道で、取材班代表として新聞協会賞、菊池寛賞、日本ジャーナリスト会議大賞などを受賞。2011年6月退社
小黒純[オグロジュン]
龍谷大学大学院教授(ジャーナリズム論)。1961年、広島市生まれ。上智大学法学部卒業後、三井物産で商社マン、毎日新聞で記者。いったん大学院に戻り、上智大学と米オハイオ州立大学で修士課程修了。93年から共同通信社で脳死臓器移植、外務省などを担当。2004年から龍谷大学社会学部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yokmin
9
「本当のことを伝えない日本の新聞 」の著者 マーティン・ファクラー(NYT記者)が日本には調査報道が少ないと評しているが、この本を読んで、日本もまんざらでもないという気がしてきた。特に琉球新聞・前泊氏、高地新聞・依光氏、北海道新聞・高田氏などの地方新聞記者の活躍はすばらしい。 一番印象に残ったのは朝日・山本氏がウオーターゲート事件でディープ・スロートが名乗りを上げた時ウッドワード記者は肯定せずにノーコメントで通すべきであったと批判していることには感銘を受けた。(続く) 2014/03/22
okadaisuk8
2
調査報道、独自報道で大きな成果を残した4人の記者へのインタビュー。とにかく、その問題意識の高さ、地道な取材力、執念がすごい。調査報道とはと論じる部分もあるが、この4人へのインタビューが全てだろう。2019/02/28
kozawa
2
近年の新聞絡みスクープの記者へのインタビューを軸にしている。リクルート事件、外交機密、高知県裏金、村上事件中心の検察報道の主に4テーマ。彼らの考え方や手法が語られて、調査報道について見るという意味では面白い。でもまぁ、調査報道正義なのは本書の前提なのかしらないけれど、故に過ぎた表現と感じるものも少なからず見かけて、そこまで含めて今のマスコミの一つの断面なのかなぁと感じる部分もあり…。まぁ、読んでそれなりに面白かったからまぁ細かいことはいいや。2011/11/08
すん
1
話題になった記事の舞台裏を覗ける作品。スクープは実力のみならず、運が必要になる。2014/07/31
おね様
1
記者クラブ批判が多いのであえて逆側の人の話を読む。面白い1冊2013/01/09