内容説明
大好きだった校長との別れの日。手作りの“卒業証書”をにぎりしめ、生徒たちは壇上に駆け上がった。誰よりも生徒を愛し、誰よりも生徒から愛された校長が、言論の自由のために立ち上がった。
目次
第1章 生徒がくれた“卒業証書”
第2章 言論の自由を求めて
第3章 ボクの大好きなキホーンテキジンケン
第4章 神津島の校長先生
第5章 都立三鷹高校へ
第6章 たたかう校長先生
エピローグ 教育はどこへ向かおうとしているのか
著者等紹介
澤宮優[サワミヤユウ]
ノンフィクション作家。影の世界で懸命に生きる者へ光をあてることをテーマに、幅広く執筆。1964年熊本県八代郡鏡町(現八代市)生まれ。青山学院大学文学部史学科卒。早稲田大学第二文学部日本文学専修卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
4
こういう方が一人でも増えると、この国はよくなるのだと思う。東京都教育委員会とは、いったい、どういう組織なのか。人間として、そもそもどうなのかと思う。その上からの指示があるのだとは思うが、あまりにも酷いし、教育という名が廃る。まさに、パワハラの権化だ。土肥先生の基本スタイルは素晴らしい。おかしいと思うことは表明し、悪法も法の精神にのっとり、職務として果たすことは果たす。そして、何より、校長室にいるのではなく、生徒の身近にあり続けるというのが、すべてを物語っている。いろんなヒントがここにある。2013/05/03