内容説明
二〇〇五年四月から三年間にわたって続けられた、一橋大学大学院先端課題研究六「人間―環境関係の理論と展望」の成果。第1部は、一橋大学で行なわれた著名な環境運動家のレスター・ブラウン氏とのシンポジウムの記録をもとにしている。第2部は、氏の著作にそって、より詳細に氏の自然環境問題の認識とそれにもとづく提案および政策について紹介・検討。第3部は、われわれがあらためて環境問題にどういう見方や姿勢で立ち向かったらいいのかを反省し、吟味することを目指す。第4部は、環境問題についての教育や学習の現状や課題ないし展望について展開する。
目次
第1部 レスター・ブラウンと議論する(グローバリゼーションと環境―持続可能な社会の構築;問われる軍事環境問題への対応 ほか)
第2部 レスター・ブラウンを読む(レスター・ブラウン氏の自然環境問題の認識と解決策;経済改革を実行する政策手段について ほか)
第3部 環境問題を問う姿勢(倫理的責任としての予防原則;エコロジー論争から共同的対話へ―エコマルクス主義とエコフェミニズムの接点を探る ほか)
第4部 環境教育の実践と課題(地球市民の環境学習―成人教育の挑戦;“Act Locally”の環境教育 ほか)
著者等紹介
嶋崎隆[シマザキタカシ]
一橋大学大学院社会学研究科教授・環境哲学、社会哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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