「生きづらさ」の臨界―“溜め”のある社会へ

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845110964
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

内容説明

“どうしてこんな目に遭わなきゃいけないんだ”ハケン、フリーターなど増える使い捨て労働と低賃金、拡大する貧困・格差のなかで蔓延する「生きづらさ」その正体は?解決の糸口はどこに?いま話題の著者たちが語りあう。

目次

1 「不器用さ」は排除されても仕方がないか―若者の「自立」をめぐって(若者の「不器用さ」と自立;労働現場でひろがる貧困―“溜め”がなくなっていく ほか)
2 内面化される「生の値踏み」―蔓延する自己責任論(自己責任論の構造と機能;新自由主義政策を正当化する自己責任イデオロギー―社会と個人の関係の倒錯 ほか)
3 「生きづらさ」という困難の可能性―接近する労働と福祉(「フルタイムで働いても食えない」;個別ケアの現場と社会構造を扱う運動をどうつなげていくか ほか)
4 希望は、連帯(怒りの方法―秋葉原無差別殺傷事件をめぐって;労働と福祉をつなげる運動の重要性 ほか)

著者等紹介

本田由紀[ホンダユキ]
東京大学大学院教育学研究科教授。専門は教育社会学。1964年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。日本労働研究機構研究員、東京大学社会科学研究所助教授を経て現職

中西新太郎[ナカニシシンタロウ]
横浜市立大学教授。専門は社会哲学、現代社会論。1948年生まれ。鹿児島大学教育学部勤務を経て現職

後藤道夫[ゴトウミチオ]
都留文科大学教授。専門は社会哲学、現代社会論。1947年生まれ。ここ十数年は日本の「構造改革」とその背景を中心に研究。最近はワーキング・プア、貧困問題を重視

湯浅誠[ユアサマコト]
反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長。1969年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士後期課程単位取得退学

河添誠[カワゾエマコト]
首都圏青年ユニオン書記長、反貧困たすけあいネットワーク事務局長。1964年生まれ。東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程中退。2000年、「ひとりでもだれでもどんな働き方でも入れる若者のための労働組合」首都圏青年ユニオンの結成に参加。2006年より現職。2007年、湯浅誠氏とともに反貧困たすけあいネットワークの結成をよびかけ、現在、事務局長も兼務。労働運動の情報ネットワーク・レイバーネット日本の事務局長も兼務。反貧困ネットワークのメンバーの一人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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木崎智行

5
リーダーシップ、問題解決能力、専門スキル、コミュニケーション能力などを持たない不器用な人間は、今の日本ではとても生きづらい。その生きづらさは貧困と合わせて自己責任論で片付けられがちだがそうではない。責任は選択の自由があって初めて成り立つ。「他に方法がなかったんだ」という状況では自己責任を問うことはできない。「他に方法がなかったんだ」という状況を生み出す社会の仕組みについて考える本。結局のところ生きづらさを個人で解決するのは不可能で、社会、周囲の理解とサポートが必要ということになるのですが、なすべきことは多2017/02/18

金平糖

4
B+。再読。2020/06/03

つばめ

2
自分の中にありありとあった安易な自己責任論や薄っぺらい同情論に気づかされハッとする。ハッとするけど、じゃあ今出来るコトって…?。自分のことでいっぱいいっぱいなんだと、知っていくことも微かな前進なんだと、何もしない理由は何とでも言える。湯浅さんの著作だけは読み続けていこうと、ゆるく決意。2015/03/01

す○○

2
福祉事務所職員を「公共サービスの民営化圧力と公務員バッシングのなかで“溜め”を奪われた職員」と書く湯浅氏に最前線で行動している人ゆえの言葉の重さを感じる。大学の先生を交えての鼎談だが湯浅・河添両氏の発言は切実で力を感じる。2012/05/03

Sherlock Holmis

1
働きづらさをなす個人的な要因としての「不器用さ」という表現にはしっくりきた。不器用に生まれてしまったら生きていけない、生きづらいというのでは野生の生存競争と変わりがない。社会が存在する意味という根本的な問いを考えさせられる。2015/11/27

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