内容説明
激増する働き盛りの自殺…あなたも“過労自殺”予備軍!?数多くの過労自殺の弁護経験から、具体的な事例にもとづいて、働きやすい職場と企業の責任、自殺予防と労災補償のあり方を考える。
目次
第1章 相次ぐ悲しい死(あるOLの死―「規制緩和の旗手」の職場で;派遣労働者の死―身分不安定、かつ過重で危険な労働;若い営業マンの死 ほか)
第2章 「自殺大国」日本から脱却するために(いのちが失われた一五年;格差社会と労働の非人間性;電通事件最高裁判決とその後;業務が原因の精神疾患・自殺を労災と認め、職場の改革を;メンタルヘルスの充実を;遺族に対するケアについて)
第3章 過労自殺訴訟の現状と課題―働く者のいのちと健康を守るために(判断指針の問題点と労災認定のあり方;企業の損害賠償責任)
著者等紹介
川人博[カワヒトヒロシ]
1949年大阪府泉佐野市に生まれる。東京大学経済学部卒業、東京弁護士会所属。1988年から「過労死110番」の活動に参加。現在、川人法律事務所代表、過労死弁護団全国連絡会議幹事長、東京大学教養学部「法と社会と人権」ゼミ講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なりぽん
1
「先生、これは人間のやる仕事ではないですよ」 これは著者が過労自殺した同僚にヒアリングした際に語った言葉だ。第一章では著者が関わってきた数々の過労死についての詳細がリアルに書かれており、この国のクレイジーさにうんざりする。 「労働の非人間化」というように、この国では人を人扱いしない労働がまかり通っている。 後半に入ると今後の展望や課題について触れているのが救いだ。 てか思ったんだけど義務教育の中で、民法や労働法教えた方が良くない?自分の身を守り生き抜いていくために。2018/03/28
Yuki
0
川人先生の出会い含め、社会法への関心を持った出発点。
はにゅ
0
これを読むと、働いたら負けだなと思っちゃいます><2006/12/08