目次
凄惨無比「ビルマの戦いとインパール作戦」
米軍を驚嘆せしめた「マリアナ諸島の戦い」
“天皇の島”の闘魂「ペリリュー島の戦い」
玉砕を越えた死闘「アンガウル島の戦い」
陸軍撃墜王を量産した「ノモンハン事件」
その名を轟かせた「加藤隼戦闘隊」
B29を打ち負かした「陸軍航空部隊」の活躍
帝都上空の死闘「飛行第244戦隊と震天制空隊」
知られざる「帝国海軍潜水艦」の活躍
鬼神をも哭かしめた「硫黄島の戦い」
超エリート部隊「第343航空隊」の奮闘
「粟田艦隊謎の反転」と戦艦「大和」
日米最後の地上戦となった「沖縄戦」
大戦果をあげていた「神風特別攻撃隊」
大東亜戦争最後の血戦「日ソ戦」
「アジア解放の聖戦」―大東亜戦争は侵略戦争にあらず33
著者等紹介
井上和彦[イノウエカズヒコ]
ジャーナリスト。1963年(昭和38)滋賀県生れ。法政大学社会学部卒。専門は軍事・安全保障・外交問題・近現代史。執筆活動のほか各種バラエティー番組やニュース番組のコメンテーターも務める。“軍事漫談家”の異名を持つ。産経新聞「正論」欄執筆メンバー。フジサンケイグループ第17回「正論新風賞」受賞(2016年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
49
シリーズ2作目。15の戦闘を中心に捉えている。続編ともなると戦争全体は敗勢に入ってからのことばかり。故に、悲劇的な戦闘が列挙される。確かに、彼我の戦力を比べればこれほど善戦出来たのが信じられないことや、そのような状況で我の損失より敵により多くの損失を強いた、など戦った人々の精神に敬意を表するものばかり。とは言え、そもそも、そのような劣勢で戦わねばならぬような状況を現出せしめた指導部はどう責任を取ったのか。兵士=国民がどんなに果敢に戦っても戦争そのものに負けてしまう国家運営を為したことに憤りを感じる。2021/09/13
roatsu
13
対米英戦後期を中心に我が軍将兵の勇戦敢闘の事実を敵国評も交えてダイジェスト的に綴る。インパール、硫黄島、B29邀撃、潜水艦戦など取り上げればキリがないが、よくピックアップしてある。読者も読んで自分で掘り下げる努力が求められるが。占領・洗脳期を経て定着し拡大再生産されてきた日本と日本軍を劣弱とし、当事国それぞれに応分の責(米国など極めて重罪である)があり避けようがなかったあの大戦において全面的に日本を非として土下座を続ける売国姿勢から脱却するためには良き一書籍と思う。著者らしく陸鷲の空中勤務者列伝が挿入され2021/09/21