内容説明
「自分でできることは自分で」「地域でできることは地域で」「民間でできることは民間で」…「企業化」する自治体。医療・福祉・教育はどうなるのか?ニュー・パブリック・マネジメントとは何か。
目次
序章 いま自治体で何が起こっているのか―「NPM行革」と「補完性の原理」(「官から民へ」というスローガンが日本中に;「官から民へ」の裏にあるもの ほか)
第1章 自治体「構造改革」としての「NPM行革」(「NPM行革」とは何か;東京都の「NPM行革」の実態分析 ほか)
第2章 「補完性の原理」とは何か―新自由主義が描く個人と行政の新しい関係(「補完性の原理」を誰が導入してきたのか;日本型「補完性の原理」の現状分析 ほか)
第3章 市民からの対抗軸を求めて―市民自治の行政原理の追究(「足立区構造改革」への挑戦―医療と福祉の現場からの「予算要望」;開かれた行政と市民参加の行政文化原理―井出嘉憲氏による静かな自治体行政文化「革命」の水路づくり ほか)
著者等紹介
安達智則[アダチトモノリ]
1953年、宮崎県に生まれる。東京自治問題研究所常任理事、特定医療法人財団健和会医療福祉調査室室長。1975年山口大学経済学部卒業、76年自治体問題研究所に勤務、82年東京自治問題研究所設立とともに移籍、95年から健和会医療福祉調査室も兼任し、98年からは健和会に移籍して現在に至る。この間、名古屋大学、埼玉大学、静岡県立大学の非常勤講師で都市行政論、地方財政論を担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。