内容説明
「あっせん利得処罰法」で、政・官・財の犯罪はなくならない!?この国に巣くう白アリたち。不治の病巣、永田町と霞ヶ関を衝く。
目次
第1部 権力犯罪の系譜(政・官・財癒着のはじまり;政・官・財癒着の完成;バブル経済下、マネーばらまく新興企業;バブル崩壊で噴出、金融不正事件;露呈する官僚組織の腐敗)
第2部 権力犯罪ファイル
感想・レビュー
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nobody
6
82年、大阪読売は警官汚職を激しく追及していた。府警は社と近しいNo.3を派遣。「この辺で矛を収めてくれ」。黒田清社会部長に、出社前から通された応接室で編集庶務部を通じて再三面会要請するが黒田は頑として応じない。府警との間には主催スポーツ大会警備など様々な利害がある。社最高幹部から「せめて面会だけでもしたらどうか」と何度も電話がかかる。それでも黒田は微動だにしない。「手ぶらでは帰れぬ。深夜まででも粘らせてもらう」というNo.3を尻目に黒田は夕刻社外に取材に出る。田崎スシローは目が潰れてこの文章が読めない。2019/06/16