内容説明
「円高・産業の空洞化」の波に大きく揺れているいま、海外からの“働きすぎ批判”は止むことがない。私たちの「働くこと」の意味が問われてきているもとで、大企業に働く人たちの「面接調査」から浮かび上がるその実像とねがい、人間らしい労働と次代をきりひらく新人間類型、地域社会を舞台とする生活変革の課題を明らかにする。
目次
第1章 「民活社会」の生活・労働フィロソフィー―現代労働者の生活変革(「産業空洞化」と労働者の生活様式;「働くこと」の意味と労働者タイプ;生活変革と「自立」への道;生活変革と労働運動の新展開)
第2章 現代大工業のにない手たち―日々の労働からみた労働者の実像(ライン労働者の実像―自動車産業の組立ライン労働者;準ライン労働者の実像;非ライン労働者の実像)
第3章 次代をきりひらく新人間類型と大企業労働者―働く多数の生き方欲求を基軸に(大企業社会にみられる四つのタイプ;トータルな生き方欲求からみた生活社会像)
第4章 総合まちづくり・新労働者運動のすすめ―本格的な飛躍をめざして(住宅再開発型総合まちづくりの提案;新労働者運動=勤労生活者運動への提案)
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