内容説明
室生寺五重塔、出雲大社本殿、金閣寺、桂離宮…優美な曲線の屋根、軽快で端正な屋根を葺き上げるのが桧皮葺・柿葺職人。その仕事・技術・暮らしぶり等、1200年引き継がれている桧皮葺の世界を、創業以来10代目の職人が自ら語り、記しました。
目次
第1章 現場からの眺め(桧皮葺・柿葺の仕事と職人;桧皮葺・柿葺1000年の知恵 ほか)
第2章 寡黙な職人たち(「深層」の人々;経験という「学問」 ほか)
第3章 建物の記憶(歴史的建造物修復のあり方;古建築フィールドワークのすすめ ほか)
第4章 職人の休日(桧皮を探して三千里(カナダ・台湾)
神木(ジンムー)―巨大台湾桧のふるさとへ(台湾阿里山) ほか)
著者等紹介
原田多加司[ハラダタカシ]
1951年、滋賀県近江八幡市生まれ。大学卒業後、地方銀行勤務を経て、1982年に家業の桧皮葺師・柿葺師(創業1771年・明和8年)の一〇代目、原田真光襲名。国宝・重要文化財など指定建造物多数を手掛け、原皮師も兼ねる。(社)全国社寺等屋根工事技術保存会の理事、常務理事、副会長等を歴任。文化財異業種交流組織「文化財匠会」を主宰。建築修復学会会員
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