Ｅ－Ｂｏｏｋ Ｐｒｉｎｔ Ｂｏｏｋ 「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ―これからの製造のトレンドとエコシステム

藤岡 淳一【著】

インプレスＲ＆Ｄ（2017/11発売）

• ページ数 124p
• 商品コード 9784844398035
• NDC分類 549.09
• Cコード C3055

内容説明

たった一人で深〓（せん）へ乗り込んだ、若き経営者の１０年奮闘記。

目次

第１章　深〓（せん）２００１～２００５　貼牌と１人メーカー（初めての深〓（せん）体験
私の貼牌活用法　ほか）
第２章　深〓（せん）２００５～２０１１　山寨携帯と２，５００発家電王（「２，５００発家電王」の誕生；私も山寨されました　ほか）
第３章　深〓（せん）２０１１～２０１４　深〓（せん）エコシステムの完成と無謀な自社工場（日本人が作った中国工場；方案公司　ほか）
第４章　深〓（せん）２０１４～２０１７　「メイカーの都」とスタートアップ支援（日本交通の川鍋会長との出会い、イオンスマホというチャンス；インタビュー　タクシー会社が深〓（せん）でハードウェアを自社製造する意義―日本交通・川鍋一朗会長　ほか）
おわりに　日本の製造業は私たちが引き継ぐ（ＩｏＴ時代におけるハードウェア企画―製造のノウハウ；日本のスタートアップ、製造現場、行政に伝えたいこと）

著者等紹介

藤岡淳一［フジオカジュンイチ］
１９７６年生まれ。株式会社ジェネシスホールデイング代表取締役社長、創世訊聯科技（深〓（せん））有限公司董事總經理。ＫＤＤＩ∞Ｌａｂｏ社外アドバイザーを兼務。２０１１年に中国・広東省深〓（せん）市で起業し、現在は日本企業のＩＣＴ・ＩｏＴ製品の製造受託に取り組む。そのかたわら、スタートアップ企業の量産化支援を手がけ、案件相談や支援要請が殺到している。ニコニコ技術部深〓（せん）観察会や深〓（せん）ＳＥＧ　Ｍａｋｅｒ日本人ブースなど日本のメイカー、起業家を支援（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Kentaro]

中国には「草むらに道を切り開く者は死ぬ」という言葉がある。先行者利益ならぬ、先行者必敗の法則だ。後から模倣したほうが強いのだ。実際、中国のあらゆる分野でこの法則は繰り返されているように見える。苦労して研究開発した企業よりも、それをお手軽に模倣した企業のほうが強いのだ。日本の大手家電メーカーでは、中核部品の開発から企画、製品開発、組立、販売までを自社で担う垂直統合モデルが主流だった。中国は真逆で、人に任せられるものはすべて任せてしまう、すべての工程が分断されている垂直分裂モデルになっている。山寨と呼ぶ。

2019/12/09

[Ryo]

この本クソ面白い。一気読み。表題の如く、今やシリコンバレーを超えると言われる深圳。そこで20年近く生き抜いて来た人が綴る深圳の歴史とシステムの話。 深圳と比較すると日本のスピードは牛歩の如し。最大の課題は日本人のメンタリティである。合理的な中国人が淘汰圧を受けながら生き抜いた結果、とんでもない都市が爆誕した。 商社と深圳に行っても、日系か台湾系しか会えなかった事に疑問を持っていたが、やはり杞憂では無かったみたいだ。もう勝てないのだから、どうやって深圳を活用するのかが、日本のキーというのには至極納得。

2017/12/14

[mitsu44]

今滞在している東莞市の隣の大都市深圳 そこで日本人でEMSの会社を立ち上げた著者の歴史を辿ると共に深圳がハードウェアのシリコンバレーと言われるほどのエコシステムを築いた話 面白かった

2018/09/20

[takam]

粗雑だけれども本質的に必要なものを安く売るための文化が先に来ていて、そこからしっかりとモノづくりをする文化が醸成されて今の勢いあるように受けた。本の内容は深圳でのビジネス生活が長い著者が20年間弱でどのように働いてきたか、どんな失敗を糧に中国人と中国製造業の傾向を映し出す。独特な商習慣がエコシステムを生み、アジアのシリコンバレーの中心地になっていることは面白い。

2019/04/15

[HALI_HALI]

深圳に飛び込んだ日本人の奮闘記。深圳にある電気街の華強北が出来た経緯、如何にして深圳が発展したかの簡単な説明。それに加えて、日中商慣習の違いと心得まで記載。実際の経験に基づく内容で面白い。

2018/01/15