名画の読解力―教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?

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名画の読解力―教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784844367628
  • NDC分類 723
  • Cコード C0070

内容説明

本書で取り上げるのは、「物語を紡ぐ絵画」です。つまり、作品の背後に語られる物語があり、描かれた人物やモティーフに意味が託され、メッセージが込められている。わたしたちはそこに紡がれる物語を読み解いていくことを求められています。こうした絵画の見方を習得するのは少々やっかいで、時間のかかるものかもしれません。けれども、ひとたび、読み方を習得するならば、絵画作品はもっと深くわたしたちに語りかけ、知的な喜びと興奮を与えてくれます。

目次

第1章 歴史から読み解く(西洋美術の源流―古代ギリシア・ローマ;キリスト教を伝える美術が発展―ロマネスク ほか)
第2章 聖書から読み解く(エピソードで読み解く;英雄たちの活躍 ほか)
第3章 神話から読み解く(神話の読み解きの鍵となるもの;神話の登場人物とエピソードを知れば楽しさ倍増 ほか)
第4章 名画に込められた意味を読み解く(『ラス・メニーナス』ディエゴ・ベラスケス;『アルノルフィーニ夫妻像』ヤン・ファン・エイク ほか)

著者等紹介

田中久美子[タナカクミコ]
美術史家。文星芸術大学副学長、教授。東京藝術大学美術学部美術学科卒業、オレゴン州立大学美術史学科修士課程修了、東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了、同・博士課程後期を単位取得満期退学。専門はフランス中世・近世美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

79
歴史、聖書、神話、絵画に描かれたモチーフや象徴などに焦点を当てて絵画の楽しみ方を教えてくれる本。特に歴史については芸術家(画家など)の立場の変遷や新しい描写の誕生、彫刻の変化などを例に挙げて説明してくれているので面白かったです。そしてミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井画の魅せ方の工夫には目から鱗が落ちるばかり。しかし、旧約聖書に収録されている挿話のえげつなさに絶句。特にニコラ・プッサンの『ソロモンの審判』の右側の女性の肌が(光の具合か)死んだ子供とソックリなのが気になります。2019/01/25

Nat

24
歴史から読み解く、聖書から読み解く、神話から読み解く、名画に込められた意味から読み解くという4つの章から成り立っている。その章ごとのテーマにそって解説してあるので、とても読みやすかった。ただ口絵以外は白黒だったので、それが残念。2019/12/21

sheemer

13
名画のどこを見て何を知るかを解説した本。歴史的な絵画作法の流れ、聖書画の読み解き、神話画の読み解き、その他名画の読み解きに分かれている。「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」と若干かぶるところもあるが、こちらの方が包括的(あちらはむしろ特殊なものを説明しているのが面白い)だ。見るたびにこういうものを見るか、図録を読むか、しながら自分で全体像をマッピングしないと身につかないものなのかもしれない。マッピング重要なのは逆に分かる。そういうものの出発点にできると思う。2023/04/05

Book Lover Mr.Garakuta

13
歴史の流れの中で、神話や宗教に彩られていく美術作品。そう云ったところから芸術作品が生み出されていくのですね。読み応えがあり面白かったです。2019/10/20

御座候。

10
ギリシャの神々の概要を知る。あとは絵画だとコレッジョ「レダ」とか。2022/10/13

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