内容説明
本書で取り上げるのは、「物語を紡ぐ絵画」です。つまり、作品の背後に語られる物語があり、描かれた人物やモティーフに意味が託され、メッセージが込められている。わたしたちはそこに紡がれる物語を読み解いていくことを求められています。こうした絵画の見方を習得するのは少々やっかいで、時間のかかるものかもしれません。けれども、ひとたび、読み方を習得するならば、絵画作品はもっと深くわたしたちに語りかけ、知的な喜びと興奮を与えてくれます。
目次
第1章 歴史から読み解く(西洋美術の源流―古代ギリシア・ローマ;キリスト教を伝える美術が発展―ロマネスク ほか)
第2章 聖書から読み解く(エピソードで読み解く;英雄たちの活躍 ほか)
第3章 神話から読み解く(神話の読み解きの鍵となるもの;神話の登場人物とエピソードを知れば楽しさ倍増 ほか)
第4章 名画に込められた意味を読み解く(『ラス・メニーナス』ディエゴ・ベラスケス;『アルノルフィーニ夫妻像』ヤン・ファン・エイク ほか)
著者等紹介
田中久美子[タナカクミコ]
美術史家。文星芸術大学副学長、教授。東京藝術大学美術学部美術学科卒業、オレゴン州立大学美術史学科修士課程修了、東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了、同・博士課程後期を単位取得満期退学。専門はフランス中世・近世美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
Nat
sheemer
Book Lover Mr.Garakuta
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