目次
第1章 いろんなミュージシャンのジャケットを創ってきた(独立しての初仕事はスピッツ;前例のない、椎名林檎という才能 ほか)
第2章 CDジャケットデザインに込められた思想(残るデザインを探して;CDジャケットとはどういう存在か ほか)
第3章 デザイナーになる前、デザイナーになったあと(中学生の頃から架空のジャケットをつくっていた;アシスタント時代に出会った、“複数の正解” ほか)
第4章 音楽好きでも知らないCDジャケット制作の裏側(いかに大人の馬鹿ができるか―椎名林檎との仕事1;特殊ジャケットの最前線―椎名林檎との仕事2 ほか)
著者等紹介
江森丈晃[エモリタケアキ]
1972年生まれ。1995年にデザイン事務所/編集プロダクション「tone twilight」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Mayumi Hoshino
32
細々と今の仕事をしている私にとって、木村豊さんは尊敬してやまない、それこそ神様のような存在なのです。なんてったって人生で初めてジャケ買いしたのはスピッツのフェイクファーだ。背筋を伸ばして拝読いたしました。制作現場の全貌を知ることはさすがに難しいけど、片鱗だけでも窺えるのが嬉しい。「規定文の組み方美しい…」とかねてから思っていたけど、やはりこだわりのポイントだったんだなあ。感服。煮詰まったりだれてきたりしたとき、しゃんとするべく読み返そうと思います。2017/03/30
アズル
24
木村さんのお名前を初めて気になったのは、ユニコーンの「SPRING MAN」でした。個人的にジャケット・デザインというと信藤三雄さんがパッと思い浮かびます。でも、オン・タイムで、「すげーなー!」と感じていたのは、木村さんですね。これからも、木村さんの面白い発想で、私は驚きたいと思います。2017/04/07
さたん・さたーん・さーたん
3
本屋で見つけて、表紙からすると中村佑介の事かと思いきや、パラパラとページをめくった時点で「この人死んだらわたしも困る!!」と確信し即購入。かねてより音楽パッケージにおけるジャケット・ブックレットの存在を重要視してきたわたしにとっては買わずにおれぬ。名作の裏側、林檎やきのこ帝国のこんな話、「ジャケットデザイン」の貴重な話、CD好きから見れば輝かしい軌跡。これからはCD買ったらデザイナーの名前も確認しよう。この本はウチのCD棚に陳列します。2017/09/13
がんぞ
2
音楽でエンタメでアメリカの1位は圧倒的だが、日本は世界一のCD市場。日本人のアイテム収集という性癖を理解してゴージャスにハイセンスに明確なコンセプトでまとめる驚異のデザイナー。贅沢に手間暇をかける、CGなど不使用、危険なガラス割り「もっと私を見ていてください」「あんなコンセプトで売り出すつもりなかったのに」/あまりにも成功した椎名林檎の『本能』などは「あんな」「東京事変」はラグジュアリーで、「TVコンテンツを共通テーマにしたが、ハードルが上がっていくので大変だった」/アルバムでない年にはDVDBOX出した
orange21
2
Mdnでの連載をまとめた一冊。羅列的な作品集ではなく、個々のアーティストについてどのように作られたかを記載2017/06/18