出版社内容情報
個人情報の漏洩や元社員によるネット告発など、企業の情報管理能力が問われる事件が多発しているが、「ネットワークセキュリティ」という技術的枠組みだけでは、これらの事件は防げない。経営者を中心に、社内情報の価値の理解と、それを扱う人的管理の施策が重要となる。この本は、こうした考え方を経営者のために解説した本。個人情報、営業秘密、機密情報の3つが企業の大事な情報コンテンツであり、これらをいかに守るかという視点と、「ネット告発」対策の話を中心に進める。著者の牧野二郎氏は、情報テクノロジー分野に詳しい弁護士。
目次:
第1章 実例検証――「企業情報犯罪」はなぜ起こったか?
1-1 「企業情報犯罪・事故」の恐るべき実態
1-2 「個人情報漏洩事故」を検証する
内容説明
多発する内部犯行とネット告発に立ち向かえ。本来、(情報を持ち出す幹部職員、重要なシステム管理に携わる従業員など)背後の人間に対しては人間系の対策が現実的と言うべきではあるが、犯罪を行うことを決意した確信犯的従業員にあっては、そうしたルールや罰則による不利益処分の勧告はまったく意味を持たないこともある。むしろ、犯行自体が困難となるような客観的対処が必要となる。
目次
序章 いま日本の企業が危ない!
第1章 実例検証―「企業情報犯罪」はなぜ起こったか
第2章 ゼロから始める「企業情報犯罪対策」
第3章 「陣頭指揮」と「責任」は経営者がとる
第4章 情報管理のために「人間系」を管理する
第5章 違法マーケットから「個人情報」を守る
第6章 ライバルから「営業秘密」「知的財産」を守る
第7章 裁判で負けない「データ・フォレンジック」の手法
第8章 違法な「ネット告発」「誹謗中傷」とどう戦うか
著者等紹介
牧野二郎[マキノジロウ]
1953年生まれ。中央大学法学部卒業。弁護士。1995年にインターネットに出会い、1996年1月にいち早くホームページ「InternetLawer法律相談室」を開設して話題になる。現在は、インターネット上でのビジネスを開花させるためのインフラ(基盤構築)の必要性を痛感、法的側面からのセキュリティ対策サービス、さらには電子署名制度による安全な取引を実現するためのリーガルサービスの提供へと特化、専門化している。電子署名電子認証シンポジウムタスクフォース代表
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