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内容説明
―これは夢じゃない。計画なんだ!脳出血に倒れ要介護5になった母と、40代独身無職の著者が「人生を楽しむ」をモットーに音楽の都ウィーンをめざした怒濤の3年間。
目次
第1章 私たちがウィーンをめざすまで(バイオリン教師だった母;母、脳出血に倒れる ほか)
第2章 基礎づくり(決意を言葉にすること;計画を立てよう ほか)
第3章 旅行の準備と練習(飛行機を手配する;ホテル選びと情報収集 ほか)
第4章 介護しながらウィーン旅行記(成田へ;地獄の十二時間フライト ほか)
第5章 介護しながらウィーンへ行く方法(願いを言葉にする;計画を立てる ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mii3
3
要介護度5の母親とウィーンを旅する本。実際、準備の段階から困難を極めていたけれど、少しずつ夢に近づき、母も娘もバイタリティーあふれる人だ。普通の感覚だと諦めるし、卑屈になりがちだけど、この2人は違った。とにかく実現するために工夫し、人に助けてもらいながら、時には諦め、頑張った。帰国する日、娘に「次はあんた一人で来な」と、言った母心にじーんときた。2018/04/26
kinta
3
この本はどのような状況になってもどういった心持ちで生きて行くのか、という指針を綴った本だと思う。 そういう意味では、介護のこまごまとした瑣末案件よりも心が折れそうな自分の心配事も重ねて読めてしまう。 ひたすら共感し、涙してしまったのも、この本が鏡の様な様相を呈する「私」の描かれ方だったからだ。 また、お母様が介護が必要な身になってもその身が太陽の様に感じられる。 これこそが稀有な存在で、自分もそうなりたいと願わずにはいられない、心の病気を負ったまま社会人として働いている我を顧みた。 2018/02/26
つむ丸
2
ブログを書籍化したものなので、文章など短く読ませることを前提にしているせいか食い足りなさはある。ただ、同じような状況の人に希望を抱かせる一冊。私はもう母親はいないが、自分自身が年齢的に不安定な時期にあり、もう海外など無理だろうか・・と意気消沈する出来事が何回かあったので、背中を押された気分になった。2019/04/18
いのごん
2
介護、兵庫県、クラシック、独身、ウィーン、共通点がありすぎて共感するところが一杯でした。母と行ったウィーンの素敵な思い出が蘇りました。沢山ポイントがあるけど、1番はお母様も良くなられ著者も社会復帰されたこと。考え方次第でこんな好展開になる。介護は人生の終わりじゃない。認知症も少しでもたまにでも良くなることがある。旅行好きだった要介護1の母との旅行、頑張って考えてみようかな、と思いました。2018/10/07
rinrin3
0
お出かけは最高のリハビリをモットーに車椅子で要介護5の母とウィーンを旅する。要介護5がどれごどか、要介護3の祖母の介護を少しした私はわかる。その大変さをものともしない前向きさが素敵だった。2021/02/01
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