内容説明
大事なものを置いてきてまで、京都から上京することを選んだ2人。ルームシェアとともに始まった「それぞれの目標」に向けての日々を、写真と言葉で綴った2年間。それはありのままで、あまりに等身大な、日常の記録。
著者等紹介
クロダミサト[クロダミサト]
1986年三重県生まれの写真家。2009年写真新世紀グランプリ受賞(蜷川実花選抜)。2012年東京工芸大学メディアアート専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こうすけ
21
上京初日から結婚して出ていくまでの2年間、ルームシェアした友人を撮影した写真集。すごく良い。が、エッセイ部分が多めで、そこは写真を見たい、というところも文章だけだったりするのがやや残念。それでも、日常の柔らかい写真のなかに、何者でもない存在として東京で生きることのヒリヒリ感がにじみ出ている。2021/12/02
泉
3
作者とルームシェアをしたあっしゅの2年間の記録。飾らない素顔のあっしゅの魅力が引き立つ。写真家を目指すクロダと小説家を目指すあっしゅ。友達を作るのが上手いクロダとそうでないあっしゅ。タイプの違う彼女達だからこそ生まれた絆はとても強くてとても脆い。ひとりの女性の人生における大きな転機をリアルに見せてくれる一冊。手元に置いておきたい一冊。2015/10/20
エリンギ
1
発売直後の頃、近所の本屋でみつけて立ち読みしてから、一週間過ぎ、ひと月過ぎ、日に日に所有欲が高まり本日購入。この本(ブログ)は企画だけどあっしゅとのルームシェアのきっかけは企画じゃなかった。誰もが営んでいるはずの日々の生活を作品に昇華できたのは、クロダとあっしゅの信頼関係が根底にあったからこそ成せたもの。正直さと切実さと、相手を思いやる気持ちに胸打たれた。2014/03/23
スライ
0
二人の女の子の感情がダイレクトに伝わってくる。率直な語り口に好感が持てました。友だちとのルームシェアでお互いが成長していく過程も読みとれてなかなか思うところが多かった。2014/04/07