内容説明
全51作家、54作品の文章テクニックを紹介。
目次
小説を書くことは犯罪であり、罠を張ることである―安部公房『砂の女』
小説のはじまりとメタ・フィクションについて―阿部和重『アメリカの夜』
日本の物語には枕がつきものである―井上ひさし『吉里吉里人』
「ヘタウマ」エッセイの十八番から学ぶ―伊丹十三「まぼろし」(『日本世間噺体系』)
日記形式は小説を重層化させる―井伏鱒二『黒い雨』
「私」のいないジオラマの世界―稲垣足穂『一千一秒物語』
美術館の世界から私たちを引きはがすタロー・ロジック―岡本太郎『美の呪力』『沖縄文化論―忘れられた日本』
三段階のメタ・フィクションを読み解く―恩田陸『三月は深き紅の淵を』
語り手は読者をだましたりしない!?―芥川龍之介『河童』
方言は諸刃の剣である―岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』〔ほか〕
著者等紹介
佐藤健児[サトウケンジ]
ライター・編集者。1964年、愛知県生まれ。タウン誌やミニコミ誌の編集に携わった後、編集プロダクションを経て現職。現在は語学分野、ビジネス書など幅広い分野の実用書の編集を担当
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