内容説明
キリスト教に基づく社会運動家として名高い賀川豊彦(1888‐1960)の思想は、同時代の中国で如何に受容されたのか。日本・中国・米国の新資料を駆使して、賀川の知られざる一面に光を当てる。
目次
第1部 戦前・戦中の中国における賀川の交流活動(賀川と黄日葵―五四期の北京大学学生訪日団団員黄日葵の「贈賀川豊彦先生」を中心に;「神の国運動」と「五カ年運動」―賀川と誠静怡の関係を中心に)
第2部 戦前・戦中の中国における雑誌や新聞からみる賀川像(民国期の中国における賀川に関する報道―『東方雑誌』と『大公報』を中心に;民国期の中国における賀川に関する報道―『大陸報』を中心に)
第3部 台湾・香港における賀川の交流活動とその受容(『台湾日日新報』からみる賀川と台湾との関係―大正期・昭和戦前期の台湾訪問を中心に;賀川と香港―賀川は香港の新聞や雑誌にどのように報じられたか)
著者等紹介
〓凌峰[ユリョウホウ]
1991年中国湖南省生まれ。2020年に兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(学校教育学)。立命館大学BKC社系研究機構社会システム研究所客員研究員を経て、安徽大学外国語学部講師、南開大学日本研究院ポスドク研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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