出版社内容情報
本書は、身近な材料を使って自分のDNAを取り出し、ペンダントとして形にする体験型の理科実験書である。だ液を用いた実験を通して、普段は目にすることのできない生命の設計図「DNA」に実際に触れ、その存在を実感しながら学ぶことができる。実験の手順は家庭でも取り組めるよう工夫されており、食塩水や洗剤など、日常的に手に入る材料を使って進められる。手順に沿って操作を行うと、やがてコップの中に白くもやもやとした糸のような物質が現れる。それこそが自分のDNAである。取り出したDNAをスポイトで吸い取り、ペンダントに収めることで、世界に一つだけの「自分のDNAペンダント」を作ることができる。本書の魅力は、単なる実験手順の紹介にとどまらない点にある。なぜDNAが見えるのか、なぜ細胞の中で長いDNAが折りたたまれているのかといった疑問を丁寧に解説し、「なんで?」と考える力を育てる構成となっている。DNAの構造や役割、さらにはコピーの仕組みについても図解を交えてわかりやすく説明しており、実験体験と知識の理解が結びつくよう工夫されている。また、実際に手を動かしながら学ぶことで、抽象的になりがちな理科の内容が「自分ごと」として捉えられる点も大きな特長である。自分の体の中にあるものを取り出して観察する体験は、子どもたちに強い驚きと興味をもたらし、科学への関心を自然に引き出す。さらに、完成したペンダントを手元に残すことができるため、学びの記憶を形として持ち帰ることができる。本書は、小学校中学年から取り組める内容で、自由研究にも最適である。親子で一緒に実験に挑戦することで、家庭での学びの時間を豊かにする一冊としても活用できるだろう。理科が好きな子どもはもちろん、これまであまり関心のなかった子どもにも、「やってみたい」「知りたい」という気持ちを引き出すきっかけとなるはずである。「見えないものを見てみたい」という素朴な好奇心に応え、科学の面白さを体験を通して伝える本書は、これからの理科学習の入り口として最適な一冊である。
【目次】
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