目次
巻頭文 詩の言葉(谷川俊太郎)
あこがれを胸に(永遠(アルチュール・ランボー)
宇宙のいのち(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ) ほか)
心の旅へ(隠せないもの(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)
これが詩人というもの―詩人とは(エミリー・ディキンソン) ほか)
自己との対話(銘文(ダンテ・アリギエーリ)
自由なこころ(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ) ほか)
美しい世界(明るい時 一(エミール・ヴェルハーレン)
明るい時 一〇(エミール・ヴェルハーレン) ほか)
エッセイ 美しい世界とともに(青木健)
著者等紹介
青木健[アオキケン]
1944年、京城生まれ。詩人・小説家・評論家。名古屋大学法学部卒。愛知淑徳大学非常勤講師(教授格)、中原中也の会理事。著書に、小説『星からの風』(表題作は1984年度・新潮新人賞受賞作『朝の波』、鳥影社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kokekko
4
詩の選集、シリーズの2巻。1がよかったので2も手に取る。静かな所でじっくり読んだ。個々の詩は文句なしに素敵なものばかりで、世界のおいしいジュースを少しずつ目から飲み心で味わうような体験だったが、最後まで読んでチラリと感じたのは「明るい詩ってあんまりないな……」ということだった。人を勇気づけることばかりが文学の効能ではないし、そういう本がほしいのならば自己啓発本等に触れるほうがよいのかもしれないが、もうちょっとホイットマンみたいな、ガッツのある作品もあっていいのではないかな、等思った。詩情はたっぷり。2022/01/19
有機物ちゃん
3
図書館本。めっきり成人女性になってしまってますが、10代20代と詩に触れて来なかった人生だったので教養を身につけたいと思って挑みました。結果、詩の世界難しすぎる…私の読解力の問題で何を言いたいのかわからない詩が大半でした。敗北。でも、何言ってるかわかんないけどなんとなくこの詩好き…みたいな感覚は見つけられた気がします。カンポアモールの二つの鏡、ランボーのいちばん高い塔の歌、アポリネールのあめがふる、リルケの真面目な時。リルケの詩はずっと自分と戦ってる感じがして共感できました。もっと読んでみたいです。2021/10/05
山のトンネル
1
なぜ、詩がわからないのだろうか?感性の問題か?それとも、自分が詩に対して時間をかけて向き合っていないからだろうか?一体、詩がわかるとはどういうことなのだろうか?詩が理性の正解の問題ではないとして、ではなぜ自分は何も感じないのか?感じようという心を持っていないからなのだろうか?詩は本当にわからない。扱い方も、読み方も、感じ方も自分の中の正解などというものからは縁遠い存在のような気がしてならない。自分なりの解釈とは一体なんなのであろうか。2020/09/03