目次
近代国家になり、円が誕生する
日本銀行の創立と松方正義
「銀から金」で、円の価値が安定
円の裏付けを金にしたり、やめたり…
軍事費の増大で、大量にお金を印刷
悪性インフレーションと新円の発行
経済のグローバル化とお金の電子化
著者等紹介
草野正裕[クサノマサヒロ]
1945年、滋賀県生まれ。神戸大学経済学部、同大学院経済学研究科修士課程修了、博士課程単位修得退学。博士(経済学、神戸大学)。福井県立大学経済学部教授、甲南大学経済学部教授などを経て、現在、甲南大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かいと
22
満州国のお金があった事を初めて知りました。2016/05/11
コダマ
9
日本のお金の歴史(明治時代~現代)。金属貨幣→紙幣化→電子化というお金の形の変化と、経済上によるお金の価値の変化の歴史。戦後の日本では政府の預金封鎖により、市民や中流階級の金融資産のほとんどが無価値になったという出来事をみると、今後も財政の可能性はあるんだなと感じた。◆江戸時代、日米和親条約終結後に決められた貨幣の金銀比率の違いにより、日本から海外へ多くの金が流出した。金属貨幣のコントロールが出来なくなったため、紙幣が発行される。2021/07/04
絵具巻
6
文京区立根津図書館で借りました。2016/05/11
犬養三千代
2
シリーズで全部読むと日本のお金のあり方がわかる。2016/06/05
そーすけ
1
125*「日本のお金の歴史」シリーズ最終巻。言葉遣いも丁寧で、好感を持てる。不換紙幣とか金本位制とか、日本史のお勉強を思い出す。こんにゃくを混ぜて作られたお札なんてあったのね(旧五円券)。しかも、虫やネズミに食べられることがあったらしい(笑)。お金の発行のコントロールが権力の強化に繋がるのだな。昭和19年の軍事費が、えらいことになっている。現在、戦時中と同じく、政府債務残高がGDPの2倍になっているとのこと。心配になる。2016/05/17