内容説明
大坂冬の陣に先立つ慶長19年(1614)春、家康は孫和子入内の内旨を得た。朝廷工作は秀忠に受け継がれ、元和6年(1620)入内。元和9年(1623)女一ノ宮誕生。家光の代となり寛永6年(1629)後水尾帝がこの女一ノ宮に譲位し明正女帝が即位する。壮麗な行列絵巻の陰にあった息詰まる暗闘を描き、伊勢国竹原の地で即身入定した女帝の従兄、僧道順の後日譚を併せる、著者渾身の書。
目次
序章 天下人
第1章 遠い曙
第2章 葵の華
第3章 菊の園
第4章 大海原
終章 波羅蜜
著者等紹介
田中剛[タナカタケシ]
1922年8月生まれ。1943年学徒動員、舞鶴海兵団。歴史作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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