内容説明
本書は、独特な方法で絵画作品の“ディテール”に焦点をあて、印象派を代表する画家たちの作風や技法を明らかにしている。ページに開けられた「のぞき窓」を通して、印象派の名作20点をさまざまなアングルや視点から読み解くことができる。すべての作品がカラーで美しく再現され、その作品の成立背景がわかる年表がそえられている。絶妙な位置に開けられた「のぞき窓」は、ページのどちら側からものぞくことができ、それぞれの絵にスポットライトをあてたような効果を出している。拡大した“ディテール”に詳しい解説を加え、その画家に特徴的な技法や色調、色づかいを明らかにしている。印象派を代表する20点の絵画を、かつてない方法で読み解き、芸術作品に新たな息吹を与える、個性豊かな「アートブック」。
目次
ラ・グルヌイエール(ピエール=オーギュスト・ルノワール)
印象、日の出(クロード・モネ)
ゆりかご(ベルト・モリゾ)
白い霜(カミーユ・ピサロ)
バレエの授業(エドガー・ドガ)
床を削る人々(ギュスターヴ・カイユボット)
ポール・マルリーの洪水(アルフレッド・シスレー)
競馬場―アマチュア騎手たち(エドガー・ドガ)
アンバサドゥールのカフェ・コンセール(エドガー・ドガ)
サン・ラザール駅(クロード・モネ)
オペラ座の国威の女性(メアリー・カサット)
セーヴルのテラスにて(マリー・キヴロン・ブラックモン)
シャポンヴァルの風景(カミーユ・ピサロ)
船遊びの昼食(ピエール=オーギュスト・ルノワール)
フォリー・ベルジェールのバー(エドゥアール・マネ)
アニエールの水浴(ジョルジュ・スーラ)
ボール・コトンのピラミッド岩(クロード・モネ)
ルーアン大聖堂、扉口とサン・ロマン塔、明るい陽光、青と金のハーモニー(クロード・モネ)
サント・ヴィクトワール山(ポール・セザンヌ)
テアトル・フランセ広場、陽光の効果(カミーユ・ピサロ)
著者等紹介
ニューオール,ダイアナ[ニューオール,ダイアナ]
ロンドンのコートールド美術研究所で博士課程を修了。オープン・ユニバーシティの教育・学習プロジェクトで創作活動のコンサルタントを務めた後、現在はフリーランスとして、講演や執筆活動を行う。近年は、グローバリゼーションが芸術におよぼす影響について研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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