感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUMAGAI NAOCO
1
十月革命後のロシアを代表する作家ボリス・ピリニャークの短編。表題は革命軍の総司令官ガウリーロフが胃潰瘍を患い、本人やドイツ人の医師はその必要はないと主張してるにも関わらず「決して背中を丸くしない男」の命令で手術を受けさせられ、手術中のミスでガウリーロフは死亡してしまう。決して背中を丸くしない男のモデルになったスターリンはこの作品を読んで激怒したと言うが、その位ガウリーロフの人柄と情景の描写が優れている。もう1篇の「狼の掟」も良かったが、伏せ字が多すぎた。2021/12/11